![]() 祭神のひとつ、大己貴命(おおなむちのかみ)は大国主の異名だが、「大国主」は大成してからの呼び名であるのに対し、「オオナムチ」はそれ以前の、出雲にいた頃の名前で、いまは出雲大社の祭神となっている。 この西の里神社は、明治26年に徳島から移ってきた開拓移民が出雲大社に立ち寄って御分霊を授かったもので、明治31年に建立された。かつてはやや遅い10月1日を例祭日としていたが、この日は開拓者たちが道庁から土地の払い下げ通知を受けた日だという。
「西の里」という地区は、北広島のなかでもいちばん札幌よりの地域で、札幌市厚別区のもみじ台や上野幌とは川一本隔てているだけである。 かつては単線時代の国鉄千歳線がこの西の里から大谷地、月寒、東札幌と走っており、西の里には列車交換のための信号所が設けられていた。昭和48年(1973年)に経路が変更になり、旧線跡はサイクリングロードとなっている。 札幌から夕張を目指す国道274号線は、札幌市街から市街地が続き、西の里を最後に原始林地帯へ入る。札幌側から見ると、西の里は長い坂が続く峠状になっており、冬季の路面凍結対策のため国道の両側には温泉施設が整備され、融雪が行われている。 ![]() 新しくピカピカの社殿と鳥居。
![]() 社殿は新しいらしい。 狛犬は平成23年(2011年)に「鎮座二十周年」として設置されたとのことだから、 現在地へ移転したのは平成3年(1991年)ということになる。 ![]() これからこの狛犬が百年にわたってこの風雪に耐えていくわけだ。 ![]() ![]()
常駐の神職はいないようだが、社殿は北海道の神社としてはかなり立派。 ![]() ちゃんと拝殿の裏に本殿もある。(北海道では無いのが普通。) 拝殿の柱や梁を眺めると、内地の神社を見慣れた目で見れば 「あれ?まだ彫刻の途中なの?」というほどにシンプルな彫りしか行われていないが、 北海道ではこれでもちゃんとしているほうだ。 ![]() ![]()
![]() 「果てしなく広がる原始林の草むらには、ただ北風が吹き渡るだけのまことに寂しいところ。これが、一世紀前のここ西の里の姿であった。」 まるで今はそうじゃない、みたいな言い方だよね。 【リンク】 |
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追加日:2015年1月13日 |