ホクトベガの着差
提供: Test Wiki
- テンプレート:コメント 下の表んびまとめたように「1995年のエンプレス杯でホクトベガが2着つけた差は18馬身」については多くの情報源・根拠があります。
- B(1)は、レースの翌月の『優駿』の記事です。
- 媒体はJRA機関誌。執筆者は日本レーシングサービスすなわちNARの関連会社。いち競馬記者の感想ブログ、みたいなものとは性格が違い、「公式」に極めて近いものです。
- 記事の見出しに「18馬身」の文字があり、出来事に関する最も中心的な情報だと推定できます。
- C(2)は、谷川直子による「当時の回想」の形式で、当時、競馬記者が「18馬身差」と伝えてきた、ということを示しています。これは「公式発表」とは別ルートでこの情報に接したことを示しています。
- C(1)(3)は、20年以上経った後も、主催者が公式に「18馬身」を支持していることを示しています。
- B(2)C(4)は、20年以上経った後も、ホクトベガに関して特別に言及すべき情報であることを示しています。
- 一連の情報源からは、「18馬身」はWikipedia:検証可能性を十分に満たしていて、直接的に明確に「18馬身」と言及しておりWikipedia:独自研究は載せないには抵触していないことが確認できます。(なにかからウィキペディアンが算出した情報ではない。)
- 一般に「レース直後のネットのニュース速報」は、話が大げさ・不正確だったり、「一過性」とか「入念な査読を経ていない」ゆえに「信頼性が低い」という批判が可能でしょう。また一口にWeb速報と言っても、サイゾー系のように信頼度が高くないとみなされているものから、大手スポーツ新聞の記者、主催者サイドの公式発表など、いろいろです。しかし1995年当時はまだインターネットも無く、紙媒体が中心でした。そしてB(1)は「翌日の速報記事」とかではなく、公式主催者側による1ヶ月毎のまとめ記事です。それ相応の時間の経過と、それに相応な査読後のものと推定されます。さらに1995年頃の情報源と2020年以降の情報源が同じことを述べているというのは、信頼に値する情報・書くに値するだと判断する有力な情報と言えるでしょう。全てのレースで毎度「着差は何馬身だった」と書く必要はないとしても、まさに「1995年のエンプレス杯」では着差こそが書くべき重要な情報だ、ということが言えるでしょう。
- Wikipedia:信頼できる情報源#特別な主張には特別な証拠が求められるというのもあって、1情報源だけが突出したことを言っているみたいな場合には要注意です。が、今回は多くの情報源が口を揃えており、それに当たりそうもない、と言えるでしょう。
- これだけ多くの情報源が存在するのに対し、漬けマグロさんは「1995年エンプレス杯のホクトベガの着差は18馬身というのが間違いだ」という直接的な情報源を示していません。
- ちなみに、あえて「漬けマグロさん方式」に乗っかって論じると、1996年の浦和記念をみると、0.1秒=1/2馬身、0.2秒=1馬身、0.4秒=2馬身、0.8秒=4馬身、1.2秒=6馬身と、きれいに1馬身=0.2秒になっています。ここから3.6秒を逆算すると18馬身になりますね。(浦和と川崎は主催者が違うし、両者が同一ルールで適用できる、と私は主張していません。あくまで、もしも仮に…の例にすぎません。)
- 示した一連の情報源は、「1秒が○馬身だから、3.6秒は○馬身差になりますよ」と算出しているものではなく、単に「○馬身差でした」と伝えるものです。そもそも計算根拠など不要なんです。
- こうした情報源を前に、漬けマグロさんが「○○では1秒がX馬身になっている」から帰納して「だから全てのレースで1秒はX馬身だ」とし、そこから演繹して「だから計算では3.6秒はY馬身だ」とし、「だから18馬身と書くべきでない」と、自説を展開してもそれは独自研究です。--Julyfestival 2023年7月21日 (金) 17:15 (JST)
そもそもの「1秒=6馬身」という話の根拠はなんですかってところに疑問の一つが行き着くわけなんですが、いくつか。
- まず着差 (競馬)の件の部分は2006年に私が書いたものです。当時のJawpのルールには出典明記規定はなかったので出典が示されていませんし、15年以上前のことなので私も記憶が定かではないのですが、たぶんおそらく『競馬百科』(1976、みんと社)あたりが元ネタだろうと思うんですよね。
- で、そこに書いてあるように、馬がゴール線に到達した時間を直接計時しているのではなく、「1000分の6秒ごとにスリット」の数からタイムを算出するという方式です。そしてそこに「基準は絶対的なものではなく」「スピードなどによって多少の相違がある」「タイム差は1/10~2/10秒」などとあるように、厳密にタイムを計測しているわけではないのです。(到達順位を競う競技である競馬で必要なのは、着順の判定であって、タイムではない)
- 「競走馬のスピードによって違いはあるが、中央競馬では6馬身が1秒に相当する。(地方競馬では5秒)」とも書いてありますね。
- まあ今はこれ「要出典」ではあるのですが、仮にこの記述が1976年の書物に依拠しているとして、ホクトベガの1995年の川崎競馬ではどうだったのか、2023年の今はどうなのか、は別問題なわけです。(私は知りませんが、たとえば「20○○年からは1頭づつGPS埋め込んで全馬の「タイム」を直接計時している」みたいな話があるのかも。