ここは宮戸島という島なんだけど、松島から見ると「裏松島」なんだって。
裏松島の嵯峨渓は日本三大渓谷の
ひとつだそうだ。
それならばゼヒやっておきたい。
俺様は車で林道を走るのが大好きだ。
それもわやな林道。
素人が絶対に車で通らないような。
地図にのってないか、
載ってても点線で書いている道だ。
内地には野生の大型肉食獣がいないし、
山の中といったって狭いので、
山奥に突撃して迷ったところで
たいした心配はない。
北海道であればヒグマに襲われたり
トドに襲われたりオジロワシに襲われたり
命の危険が危ないところは幾らでもある。
今でも毎年道東では小さな子供が
遊びに行ったまま帰らず、山狩りをしたら
オジロワシの巣に服だけ残っていたとか、
山菜取りに行ったお爺ちゃんが
ヒグマに食べられちゃったとか、
漁に出かけた漁船がトドに襲撃されたとか
シャチに襲撃されて全滅とか
そんなニュースには慣れっこだ。
しかし、嵯峨渓といい、松島といい、
極めてトリッキーな地形だ。
完全に山奥然としているのに、
網が干してあったり、
船があったり、
崖を乗り越えると海だったり。
謎のトンネルがあったり、
実に面白い。
もう一度探検する価値があるな。
網をちょしてる老夫婦が
こっちを不思議そうに見ている。
まだ朝の6時7時だからな。
裏松島をねっとりと堪能した後、
寝た。
ものすごい低空を戦闘機が二機編隊で
轟音とともに飛んで行く音で時々目が覚める。
この頃の俺はまだきみのぞすら未体験なので
夏の空に消える飛行機雲ができたって
追いかけて追いかけたりしない
10時過ぎにおっきした。
その後、生牡蠣を撃退するべくお店を回るが、
どこもやっていない。
これ以上待ちきれないの。
しかたなく、牡蠣を討伐するのは後回しにして
先へ進むことにする。
っていうか牡蠣のシーズンじゃなかった