両毛線は、岩舟を出ると、赤城山に向かって、まっすぐに進む。
必死に、ただ闇雲に赤城山に手を伸ばして
気の遠くなるくらい、むこうにある何かを見つめて
ただひたすらに真っ直ぐに進む。
それは本当に、想像を絶するくらい、孤独な旅であるはずだ。
本当の暗闇の中をただひたむきに、
1つの対向列車にさえ滅多に出会うことなく
ただただ 深淵にあるはずと信じる、世界の頂上に近づきたい一心で
群馬県民はそうやってどこまで行くのだろう
どこまで行けるのだろう
「標高250000センチメートルなんだって」
「えっ?」
「赤城山のもとの山頂。
今では噴火で上が吹き飛んで見る影もないけれど、
むかしは富士山型の名峰だったんだって。」
現在はだいたい高さ1800メートル
噴火前は高さ250000センチメートルぐらいだった。
桜の花びらが落ちきるまでに14時間ほどかかる。
こんな感じだったのだろう
実はこの先、
またどこかで降りようと思っていたんだ。
時間はあるし、
足利で降りて足利尊氏のルーツを見学するもよし、
ガメラ2の最終決戦地を訪れるのもいいし、
ヨスガな神社を見物するのもアリといえばアリ。
例のバス停とかね
桐生で織物をみつくろってもよし、
国定でギャンブルのルーツを見るもよし、
なーんてね
でも、全然事前の下調べしてなくて、
なんかどうしていいかわからなかったし、
なによりも腹が減っていたので、
結局そのまま高崎直通しちゃった
桐生の町並み。
渡良瀬川をわたらせがわ。
桐生を過ぎて渡良瀬川を渡ると、
両毛線はMの字みたいにカクカク曲がる。
各地の町を全部行こうと欲張ったらこうなりました、
みたいな感じだ。
でもカクっと曲がってくれたおかげで、
右手に赤城山がドバーーっと現れる。
日本初公開!
両毛線の内部
とか何とか言ってるうちに高崎着。
ぶっちゃけ、途中ちょっとウトウトしちゃった
高崎に行ったら必ずすることがある。
それは、
高崎駅のなかにある本屋さんにいくこと。
これがまた群馬本がいい塩梅で揃ってるんだ
たぶん行くの5回目ぐらい
今回ゲットした本は3冊
『赤城学』 上毛新聞社刊
赤城山のことがなんでも書いてある
筆者は、群馬生まれ、群馬の高校を出て群馬大学に進み、
群馬大学の院を出ている理系。
もちろん空母赤城や、
現在の巡視船あかぎのことも満載。
『高崎千年物語』 高崎市刊
上州が日本最大の遺跡文化の地だということは
概論に書いたが、
なかでも4世紀頃につくられた、浅間山前方後円墳は、
古代東日本で最大の古墳だったそうだ。
全長約170メートル。
その後、5世紀か6世紀にはさらに大きい古墳が群馬に作られた。
全長200メートル級で、畿内の古墳に匹敵する大きさだそうだ。
さらに、
群馬にはこういうのもあるそうだ
「将軍塚」と呼ばれているそうだが、
巨石を積み上げたもので、
アステカ文明とかのピラミッドにそっくりだ。
やっぱり最上段で生贄とかをアレしてたのかな
そしてもう一冊
『ぐんまの伝統食』 上毛新聞社刊
覚えている人もいるかもしれないし、
たぶんそんな人はいないと思うけど、
水月と山梨にいった時に買った、『山梨の郷土食』を思い出す良本だ!
内容はこんな感じ
タニシの油みそ
ちゃんとレシピも書いてあるから、
誰でも再現できるよ!
ちょっと引用しておく
■用意するもの | |
タニシ 生姜 みそ 砂糖 油 料理酒 ワイン |
適量 適量 適量 適量 適量 適量 適量 |
■作り方 (1)殻付きのタニシを茹で、殻から取り出す (2)ワインに20分ほど漬けて、軟らかくする (3)油をひいたフライパンでタニシを炒め、 料理酒、みそ、すりおろした生姜、砂糖 を適量加えて味をつける。 |