エグリントン伯爵10世

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 エグリントン伯爵10世(Alexander Montgomerie, 10th Earl of Eglinton、1723-1769)は、1729年に6歳でエグリントン伯爵位を継いだ。

父はスコットランド貴族のエグリントン伯爵9世で、母は美女と名高いスザンナ。9世の3人目の妻だった。9世は、最初の妻とのあいだに男子4人女子5人をもうけたのだが、男子はいずれも夭逝、2人目の妻とのあいだには子がなく、3人目のスザンナとのあいだに生まれた最初の男児も夭逝してしまった。そして生まれたアレクサンダーが爵位を継ぐことになった。

アレクサンダーが生まれた1723年の時点で父9世は63歳で、まもなく1729年に没してしまう。このため6歳のアレクサンダーが爵位を継ぎ、エグリントン伯爵10世となった。

1769年、エグリントン伯爵10世は領内で元兵卒に射殺された。この元兵卒は、スコットランドのエア州の知事の息子で、軍務を離れたあと税関職員として働いていた。あるとき、この元兵卒はエグリントン伯爵領を移動中、目の前に飛び出してきたウサギを撃った。

そのときたまたま近くをエグリントン伯爵10世が馬車で移動中で、銃声を聞いてやってきた。伯爵はかねてから領内での野生動物の密漁に悩まされており、この元兵卒を密猟者と疑い、銃を引き渡すよう要求して近づいた。しかし元兵卒は抵抗し、エグリントン伯爵の腹部を撃った。伯爵はこれが致命傷となり、半日後に死亡した。

当時の新聞は、女性をめぐって決闘が行われたと報じた。裁判で、元兵卒は弾丸が発射されたのは意図的なものでなく、伯爵と揉み合いになって倒れたはずみに暴発したと弁明した。しかし目撃者は、伯爵は馬車を降りた直後に撃たれたのだと証言した。元兵卒は絞首刑を宣告されたが、刑の執行直前に首吊り自殺した。

伯爵には後を継ぐ子がいなかったので、実弟のアーチボルトが爵位を継いでエグリントン伯爵11世となった。



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歴代

他記事

en:Earl of Eglinton en:Alexander Montgomerie, 10th Earl of Eglinton

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