Bay Boltonのソースを表示

{{Bay Bolton}}

{{五代血統表ζGBancient
| name = Bay Bolton
| 和 = ベイボルトン
| 画像 = [[ファイル:Bay Bolton-Thomas Spencer.jpg|830px]]
| 画像cap =トマス・スペンサー（Thomas Spencer、1700-1763）による『ベイボルトン号、庭園で馬丁に手綱をとられているところ』
| 見出し = 18世紀前半のチャンピオンサイヤー
| 異称 =
{{異称
|題 =旧称
|異称A = Brown Lusty
|異称B = ブラウンラスティ
}}
{{異称
|題 =旧称
|異称A = brown Lusty
|異称B = ブラウンラスティ
}}
{{異称
|題 =旧称
|異称A = Whitefoot
|異称B = ホワイトフット
}}
| 種 = ランニングホース
| 年 = 1705
| 性 = 牡
| color = {{br}} or {{b}}
| 毛 = 青鹿毛ないし黒鹿毛、 または 鹿毛
| 誕 =1705
| 死 =1736頃
| 国 = {{F-GBx|1705}}
| 県 =[[ヨーク州]]
| 牧 =
| 者 = Sir Matthew Pierson
| 調 = 
| 厩 = 
| 厩地 = 
| 主 = Sir Matthew Pierson → [[ボルトン公爵２世]]
| f= [[Grey Hautboy]]
| f毛 = {{gr}}
| f年 = 169?
| f国 = ENG
| m = Makeless mare
| m毛 = {{blk}}
| m年 =
| m国 = ENG
| ff = [[Hautboy]]
| ff毛 = {{gr}}
| ff年 = 169?
| ff国 = ENG
| fm =Natural Barb mare <br>or<br>Lord Arlington's Barb Mare
| fm毛 =
| fm年 =
| fm国 =
| mf= [[Makeless]]
| mf毛 = {{ch}}
| mf年 = 169?
| mf国 = ENG
| mm = Brimmer mare
| mm毛 =
| mm年 =
| mm国 =
| fff = {{×w1|[[D'Arcy's White Turk]]}}
| ffm = [[ロイヤルメア]]
| fmf = 　
| fmm = 　
| mff= [[Oglethorpe Arabian]]
| mfm= D'Arcy's Yellow Turk mare
| mmf= [[Brimmer]]
| mmm= Diamond mare
| ffff = 　
| fffm = 　
| ffmf = 　
| ffmm = 　
| fmff = 　
| fmfm = 　
| fmmf = 　
| fmmm = 　
| mfff = {{×y1|[[D'Arcy's Yellow Turk]]}}
| mffm = 　
| mfmf = {{×y1|[[D'Arcy's Yellow Turk]]}}
| mfmm = Natural Barb mare
| mmff = {{×y1|[[D'Arcy's Yellow Turk]]}}
| mmfm = D'Arcy royal mare
| mmmf = [[D'Arcy's Diamond]]
| mmmm = sister to old Merlin
| fffff = 　
| ffffm = 　
| fffmf = 　
| fffmm = 　
| ffmff = 　
| ffmfm = 　
| ffmmf = 　
| ffmmm = 　
| fmfff = 　
| fmffm = 　
| fmfmf = 　
| fmfmm = 　
| fmmff = 　
| fmmfm = 　
| fmmmf = 　
| fmmmm = 　
| mffff = ？{{×w1|[[D'Arcy's White Turk]]}}？
| mfffm = ？Sedbury mare？
| mffmf = 　
| mffmm = 　
| mfmff = ？{{×w1|[[D'Arcy's White Turk]]}}？
| mfmfm = ？Sedbury mare？
| mfmmf = 　
| mfmmm = 　
| mmfff = ？{{×w1|[[D'Arcy's White Turk]]}}？
| mmffm = ？Sedbury mare？
| mmfmf = 　
| mmfmm = 　
| mmmff = [[Helmsley Turk]]
| mmmfm = 　
| mmmmf = [[Bustler]]
| mmmmm = [[Merlin's dam〈37〉|Merlin's dam]]
| FN = [[37号族]]
| 母系 = [[Merlin's dam〈37〉|Merlin's dam]]系
| 供用歴 = 
{{供用歴
|供用開始年 = 
|供用終了年 = 
|供用牧場名 = 
|供用地 = 
|種付料 = 
|種付条件 = 
}}
| 駒 =
{{代表産駒
|産駒名 = {{BT1|[[Bay Bolton]]}}
|産駒生年 =1705
|産駒性 = 牡
|産駒タイトル = 英国チャンピオンサイヤー
|産駒勝鞍 =
}}
{{代表産駒
|産駒名 = [[Lamprie]]
|産駒生年 = 1715
|産駒性 = 牡
|産駒タイトル =
|産駒勝鞍 =
}}

}}

==生産者マシュー・ピアソン卿==
{| style="float:right;width:260px;margin:0.5em 0.5em 1em 1em;background-color:rgba( 255, 255, 255, 0.25 )"
|-style="background-color:rgba( 140, 188, 255, 0.25 )"
|[[ファイル:Bay Bolton 関連地図1.png|300px|link=]]
|-style="background-color:rgba( 140, 188, 255, 0.25 )"
|-
|}

　生産者はマシュー・ピアソン卿（Sir Matthew Pierson）といい、ヨーク州<ruby>東郡<rt>イーストライディング</rt></ruby>のブリッドリントンの町から南西に１２、３マイル（約２０ｋｍ）ほどいったあたりにあるロウソープ（Lowthorpe）庄の在郷地主だ。「ピアソン」については「Pierson」のほかに「Pearson」と綴る史料もある。ピアソン卿は長年にわたりこの地で競走馬の生産を手掛けており、1694年頃に誕生したold Merlinの生産者としても記録に残っている。

　マシュー・ピアソン卿は、後代の資料では<ruby>准男爵<rt>バロネット</rt></ruby>に叙されていたとあるが、ベイボルトンを生産した翌年である１７０６年に<ruby>名誉州司<rt>ハイ・シェリフ</rt></ruby>に任命された時点では、準男爵より下位の<ruby>騎士爵<rt>ナイト</rt></ruby>だった。だから本馬を生産した１７０５年時点では、まだ準男爵にはなっていなかっただろう。

　父馬の[[Grey Hautboy]]の生産者・馬主は[[ウィリアム・ストリックランド卿]]（Sir William Strickland）といって、ピアソン卿の従兄弟で、長年にわたる競馬仲間であった。

==母系は37号族==
　母系はピアソン家の血統で、18世紀初頭に活躍した[[Merlin]]と同系のファミリーだ。この牝系の祖となる牝馬の名前は伝わっていなかったが、Merlinのおかげで「Merlin's dam」（マーリンの母馬）と呼ばれるようになった。Merlinの産駒には同名のMerlinという活躍馬がいるので、父親の方を「[[Old Merlin]]」（大マーリン）、子の方を「Young Merlin」（小マーリン）と区別することもある。ベイボルトンは「大マーリンの全姉妹」（sister to old Merlin）で、そこから３代目の「[[Makeless]]の牝駒」が本馬の母となる。ベイボルトンの全弟には[[Lampire]]という一流馬が出て、[[王室賞]]を３勝するなど1720年代に活躍をした。

:｜[[Merlin's dam〈37〉]]　（牝）
:｜｜sister to old Merlin　（牝 父[[Busher]]）
:｜｜｜Diamond mare　（牝 父[[D'Arcy Diamond]]）
:｜｜｜｜Brimmer mare　（牝 父Brimmer）
:｜｜｜｜｜Makeless mare　（牝 父[[Makeless]]）
:｜｜｜｜｜｜{{BT1|[[Bay Bolton]]}}　（牡 1705 父[[Grey Hautboy]]）　英種牡馬チャンピオン７回　{{BT3|[[ヨーク金杯]]}}
:｜｜｜｜｜｜Grey Hautboy mare　（牝 父[[Grey Hautboy]]）
:｜｜｜｜｜｜Bay Lusty　（牝 父[[Grey Hautboy]]）
:｜｜｜｜｜｜{{BT3|[[Lamprie]]}}　（牡 1715 父[[Grey Hautboy]]）　[[王室賞 (ニューマーケット)]]1723・1724、[[王室賞 (ルイス)]]1722
:｜｜[[Merlin|old Merlin]]　（1694？　牡 父[[Busher]]）　[[トレゴンウェル・フランプトン|フランプトン]]所有馬とのマッチレース

　この牝系は後に[[37号族]]となった。この系統からは[[セントレジャー]]勝ち馬の[[Boubon]]（1774年生）、[[プリークネスＳ]]勝ち馬の[[Knight of Ellerslie]]（1881年生）が出ている。いずれもベイボルトンの全姉妹「Grey Hautboy mare」の子孫だ。

　母のMakeless mareは、[[D'Arcy's Yellow Turk]]の４×４×４というクロスを持っている。[[D'Arcy's Yellow Turk]]はその父が[[D'Arcy's White Turk]]だったという説があり、もしそれが本当ならば[[D'Arcy's White Turk]]の３×５×５×５のクロスがあるということになる。

===血統に関する異説===

　『ファミリーテーブル第四巻』（2003）では、Brimmer mareの父馬が[[Ancaster's Grasshopper]]となっている。だが[[Ancaster's Grasshopper]]は1730年代の馬だし、「Brimmer mare（Brimmer の牝駒）」という名前で父が[[Brimmer]]ではない、というのはどうだろう。ここでは[[Ancaster's Grasshopper]]説は不採用とした。

==戦績==
===戦績表===
{{戦績GBold
| 西暦 = 1710
| 月日 = 08.07
| 曜 = 月
| 和暦 = 宝永7年
| 競馬場 = [[ヨーク競馬場|ヨーク]]
| racename= Queen Ann's Gold Cup
| レース名 = [[ヨーク金杯]]
| 距離f = 4 miles
| 距離m = 6437
| 種別 = {{ヒート}}
| 賞金 = 
| 賞品 = 60ポンド相当の金杯
| 頭数 = 9
| lbs = 168
| kg = 76.2
| 着順 = '''1'''
| 1着馬 = 
| 2着馬 = 
}}
{{戦績GBold
| 西暦 = 1710?
| 月日 = --.--
| 曜 = 
| 和暦 = 
| 競馬場 = ミドラム
| racename= Great Subscription Purse
| レース名 = [[ヨーク特別]]
| 距離f = 
| 距離m = 
| 種別 = 
| 賞金 = 
| 賞品 = 
| 頭数 = 
| lbs = 
| kg = 
| 着順 = '''1'''
| 1着馬 = 
| 2着馬 = 
}}
{{戦績GBold
| 西暦 = 1710?
| 月日 = --.--
| 曜 = 
| 和暦 = 
| 競馬場 = ウィンチェンドン
| racename= “the Rich Prize”
| レース名 = 不明
| 距離f = 
| 距離m = 
| 種別 = 
| 賞金 = 
| 賞品 = 
| 頭数 = 
| lbs = 
| kg = 
| 着順 = '''1'''
| 1着馬 = 
| 2着馬 = 
}}
{{戦績GBold
| 西暦 = 1710?
| 月日 = --.--
| 曜 = 
| 和暦 = 
| 競馬場 = [[ニューマーケット競馬場|ニューマーケット]]
| racename= a match
| レース名 = [[サマセット公爵６世]]の[[Windham|ウィンダム]]とのマッチレース
| 距離f = 
| 距離m = 
| 種別 = 
| 賞金 = 
| 賞品 = 
| 頭数 = 
| lbs = 
| kg = 
| 着順 = '''1'''
| 1着馬 = 
| 2着馬 = [[Windham]]
}}
{{戦績GBold
| 西暦 = 171?
| 月日 = --.--
| 曜 = 
| 和暦 = 
| 競馬場 = [[ニューマーケット競馬場|ニューマーケット]]
| racename= a match
| レース名 = ピアソン卿の[[Merlin|マーリン]]とのマッチレース
| 距離f = 
| 距離m = 
| 種別 = 
| 賞金 = 
| 賞品 = 
| 頭数 = 
| lbs = 
| kg = 
| 着順 = '''1'''
| 1着馬 = 
| 2着馬 = [[Merlin]]
}}
{{戦績GBold
| 西暦 = 171?
| 月日 = --.--
| 曜 = 
| 和暦 = 
| 競馬場 = [[ニューマーケット競馬場|ニューマーケット]]
| racename= a match
| レース名 = [[トレゴンウェル・フランプトン|フランプトン]]の[[Dragon|ドラゴン]]とのマッチレース
| 距離f = 
| 距離m = 
| 種別 = 
| 賞金 = 
| 賞品 = 
| 頭数 = 
| lbs = 
| kg = 
| 着順 = '''1'''
| 1着馬 = 
| 2着馬 = [[Dragon]]
}}
{{戦績GBold
| 西暦 = 171?
| 月日 = --.--
| 曜 = 
| 和暦 = 
| 競馬場 = [[ニューマーケット競馬場|ニューマーケット]]
| racename= a match
| レース名 = [[トレゴンウェル・フランプトン|フランプトン]]の[[Dragon|ドラゴン]]とのマッチレース
| 距離f = 
| 距離m = 
| 種別 = 
| 賞金 = 
| 賞品 = 
| 頭数 = 
| lbs = 
| kg = 
| 着順 = '''1'''
| 1着馬 = 
| 2着馬 = [[Dragon]]
}}

===「黒鹿毛ラスティ」時代===
====馬名と毛色====
　はじめ、生産者であるマシュー・ピアソン卿は自ら本馬の馬主となり、馬名を「ブラウン・ラスティ」号（Brown Lusty）と命名した。古記録では「Brown Lusty」（ブラウン・ラスティ）と表記するものと、「黒鹿毛のラスティ」（brown Lusty）とするものが混在しているが、どっちにしろ似たようなものだ。「ラスティ」（Lusty）という単語は、現代の標準英語では「頑健な」「強壮な」「元気のある」「活力に満ちた」というような、性質に関する表現だが、古くは「大柄な」「太った」というような、形態に関する表現だったそうだ。父馬の[[Grey Hautboy]]も大型馬として名を残しているから、ブラウンラスティは「大柄な黒鹿毛」とか「黒鹿毛太っちょ」みたいなニュアンスだったのかもしれない。

　後に改名すると「ベイボルトン」（Bay Bolton）、すなわち「鹿毛のボルトン」となる。英語の「ブラウン」（brown）は、日本の青鹿毛・黒鹿毛に相当し、黒っぽい鹿毛馬のことを指す。（ガチで真っ黒の青毛は「ブラック」（black）。）これに対して「ベイ」（bay）は日本の鹿毛に相当するわけで、字面通り解釈すると、黒鹿毛から鹿毛に毛色が変わったということになる。実際にはそういうわけではなく、鹿毛と黒鹿毛は見る人によって印象が違う程度の差異しかないから、ピアソン卿は「ブラウン」だと思ったけど、ボルトン公は「ベイ」だと感じたということだろう。

　1803年刊行の『ターフ・レジスター』（ウィリアム・ピック著）は、この馬の毛色を「ブラウンベイ」（brown bay）と表記する。鹿毛の中では色が暗いめだったのだろう。冒頭に掲げたトーマス・スペンサーによる肖像画では明るめの鹿毛に描かれているようだ（これはまあ絵をjpg化するときの光の加減によるだろう）。肖像画をみると脚先は黒に近く、これは鹿毛・黒鹿毛・青鹿毛系統の特徴だ。また、胴部の背中側に、ちらほらと白い点があるように描かれている。

　なお1785年刊行の『PEDIGREES and PERFORMANCES of the most celebrated RACE-HORSES』（William Pick著）では、「ブラウンラスティ」から「ベイボルトン」に改名するあいだに「ホワイトフット」（Whitefoot）と名乗っていた時期があるとしている。しかしこの記述は、ピック自身の後年の書物にも見られないし、他の文献でもふれられていない。肖像画では右後白になっている。

====デビュー戦で古馬を撃破====
{| style="float:right;width:260px;margin:0.5em 0.5em 1em 1em;background-color:rgba( 255, 255, 255, 0.25 )"
|-style="background-color:rgba( 140, 188, 255, 0.25 )"
|[[ファイル:Meeting at Clifton Ings.jpg|300px|link=]]
|-
|　James Rossによる『1709年9月のクリフトン・ロークリフ周辺地での競馬開催』
|-
|}
　初出走は１７１０年８月７日（月曜日）、[[ヨーク競馬場|ヨークの北の森]]にあるのクリフトン<ruby>イング<rt>周辺地</rt></ruby>の地でデビューを迎えた。出走したレースは[[ヨーク金杯]]だ。

　ちょっと脱線するが、１７１０年のこのレースは、「のちの[[ヨーク金杯]]の前身」とも、「のちの[[王室賞 (ヨーク)|ヨーク王室賞]]の前身」とも、どちらとも解釈できるような性格をもっている。（詳しくは[[ヨーク金杯]]参照）

　当サイトではこれを「ヨーク金杯」とみなすことにした。しかし「第１回ヨーク王室賞」とみなすことも可能だろう。

　ともかく、１７１０年の[[ヨーク金杯]]は６歳馬向けのレースだった。１８世紀の価値観では、競走馬がデビューするのは６歳ぐらいが当たり前で、８歳ぐらいになってようやく一人前　―　８マイルぐらいの競走に耐える　―　と考えられていた。他地区の[[王室賞]]も６歳限定戦や７歳限定戦が多かった。

　ところがピアソン卿は、５歳の「ブラウンラスティ」を６歳限定戦の[[ヨーク金杯]]に出走させた。今では競馬規則で不可能と思うが、当時は「６歳馬と同じ斤量を背負うならダメじゃないけど？」ということだったらしく、定量の１２ストーン、すなわち７６．２kgを背負っての出走だった。

　このレースは「中距離」である４マイル（約６，４３７メートル）のヒート戦だった。第１ヒートでは、「ブラウンラスティ」は９頭中６位に終わった。おそらく当時の観衆は「ですよねー」と思ったことだろう。ところがこの５歳馬は、第２ヒートで１位をとると、続く第３ヒートでも１位で入線し、見事８頭の６歳馬を相手に優勝となった。

{{Template:古WL-GB10Heat
| 西暦 = 1710
| 月日 = 08.07
| 曜 =月
| 競馬場 = [[ヨーク競馬場|ヨーク・クリフトンイングス]]
| 開催 =
| レース名 = [[ヨーク金杯]]
| racename = A Gold Cup , value 60£ , by six years old horses, &c.
| レース種 = {{ヒート}}
| コース =
| 芝ダ障 = 芝
| 距離f = 4 miles
| 距離m = 6437
| 賞金 = £ 60 相当の金杯
| 登録料 =
| 登録数 =
| 登録備考 =
| 1着順 = {{優勝}}
| 1着馬主 = Sir Mattew Peirson
| 1着毛 = {{br}}
| 1着性 = 牡
| 1着齢 = 5
| 1着馬 = [[Brown Lusty]]
| 1着父 = [[Grey Hautboy]]
| 1着1H = 6
| 1着2H = 1
| 1着3H = 1
| 1着ストーン = 12st
| 1着Kg = 76.2
| 2着順 =
| 2着馬主 = Mr.Stapleton
| 2着毛 =
| 2着性 =
| 2着齢 = 6
| 2着馬 = Pet
| 2着父 =
| 2着ストーン = 12 st
| 2着Kg = 76.2
| 3着順 =
| 3着馬主 = Sir.H.Bellasyse
| 3着毛 =
| 3着性 =
| 3着齢 = 6
| 3着馬 = Nameless
| 3着父 =
| 3着ストーン = 12 st
| 3着Kg = 76.2
| 4着順 =
| 4着馬主 = Mr.Curwen
| 4着毛 =
| 4着性 =
| 4着齢 = 6
| 4着馬 = [[Fanny]]
| 4着父 = [[Curwen's Bay Barb]]
| 4着ストーン = 12 st
| 4着Kg = 76.2
| 5着順 =
| 5着馬主 = Mr.Scarbrough
| 5着毛 =
| 5着性 =
| 5着齢 = 6
| 5着馬 = Silver Snout
| 5着父 =
| 5着ストーン = 12 st
| 5着Kg = 76.2
| 6着馬主 = Mr.Wilkes
| 6着齢 = 6
| 6着馬 = Wagtail
| 6着父 =
| 6着ストーン = 12 st
| 6着Kg = 76.2
| 7着馬主 = Mr.Sunderland
| 7着齢 = 6
| 7着馬 = Country
| 7着父 =
| 7着ストーン = 12 st
| 7着Kg = 76.2
| 8着馬主 = Lord Irwin
| 8着齢 = 6
| 8着馬 = Danler
| 8着父 =
| 8着ストーン = 12 st
| 8着Kg = 76.2
| 9着馬主 = Mr.Scroopoe
| 9着齢 = 6
| 9着馬 = Jerry Thumper
| 9着父 =
| 9着ストーン = 12 st
| 9着Kg = 76.2
| 賞金備考 =
| 斤量備考 =
| 人気備考 =
| 騎手 =
| 備考 = レースは６歳限定だが、５歳馬のBrown Lusty（のちに[[Bay Bolton]]に改名）が、６歳馬と同じ斤量を負うことで出走、優勝した。同馬はこれがデビュー戦だった。
}}

　１９世紀の書物によれば、６歳限定戦に５歳馬が同条件で挑むようなこと自体が「極めて稀」（very rare）だったそうで、しかもそれが王国を代表する競馬地であるヨークの大レースで、しかも勝ってしまう、なんてことは王国の歴史に残るほどの大記録だったそうだ。

====その後、２戦する====
{| style="float:right;width:260px;margin:0.5em 0.5em 1em 1em;background-color:rgba( 255, 255, 255, 0.25 )"
|-style="background-color:rgba( 140, 188, 255, 0.25 )"
|[[ファイル:Bay Bolton 関連地図２.png|300px|link=]]
|-style="background-color:rgba( 140, 188, 255, 0.25 )"
|[[ファイル:Middleham Moor000.jpg|300px|link=]]
|-
|ミドラムムーアは調教地として知られる
|-
|-style="background-color:rgba( 140, 188, 255, 0.25 )"
|[[ファイル:Quainton Meadow.jpg|300px|link=]]
|-
|クウェイントン野ではいまも馬産が行われている
|-
|}

　詳細なレース記録は存在しないので、日付など詳細は不明だが、このあとピアソン卿は「ブラウンラスティ」をヨーク州北部のミドラム（ミドラム・ムーア、ミドラム野、Middleham Moor）での競馬に出走させた。ミドラムはヨーク州北部の競馬の中心地リッチモンドから８マイル（約１０ｋｍ）ほど南西にある。ヨークからは４０マイル弱（およそ６０ｋｍ）離れており、当然、そこまで歩いて行ったということになる。

　出走したレースは[[ヨーク特別]]（Great Subscription Purse）だ。ヨーク特別は、１７５１年からは[[ヨーク競馬場]]で行われるようになったが、それ以前はミドラムで開催されており、イングランド北部を代表する大レースだったという。ただし１７８５年『PEDIGREES and PERFORMANCES of the most celebrated RACE-HORSES』では、このレースを単に「Subscription Purse」としている。この場合には、単なる事前登録制の競走、ということかもしれない。

　ところでこの「Great Subscription Purse」という名称は、「subscription」すなわち登録料が「purse」つまり賞金の出どころになっているというレースで、のちのクラシック競走などのシステムのはしりである。ということは、ピアソン卿ははじめからこの馬を５歳のうちに挑戦させるつもりで登録料を納めていたはずで、かなり早いうちからこの馬が相当な能力があると見抜いていたのだろうか。

　次に「ブラウンラスティ」が向かったのは、そこから２００マイル（３２０ｋｍ）離れたバッキンガム州ウィンチェンドン（Winchendon）である。これも歩いて行った。ウィンチェンドンの町の北には「クウェイントン野」（Quainton-Meadow）と呼ばれる草原が広がっていて、そこで競馬が行われていた。ここは今も馬術やジャンプ競技の競走馬の生産や育成が盛んな地だ。

　具体的なレース名は伝わっていないが　―　当時はレース名の固有名詞はほとんど存在していないから、そもそもレース名は無かっただろう　―　「高額賞金の」（rich prize）レースに出て勝ったという。前述の１８０３年『ターフ・レジスター』ではこのレース名を「the Rich Prize」と頭文字を大文字表記しており、ひょっとすると「リッチプライズ」（リッチ賞典）というレース名で知られていたのかもしれない。少し調べてみようと思ったのだが、rich も prize も一般的な名詞すぎて、グーグル的な手段では無関係の事項がヒットしすぎてちょっとどうにもならなかった。

　ミドラム野とクウェイントン野の競馬がいつであったか、直接的な根拠はなく、わからない。１９年後の１７２９年版『<ruby>[[英国競馬成績書]]<rt>レーシング・カレンダー</rt></ruby>』によると、ミドラム（「Midlam」と綴りが違う）の競馬は早春の４月３日に開催されている。仮に１７１０年代にも同じ時期の開催だったとすると、「ブラウンラスティ」が出走したのは１７１０年春か１７１１年春あたりということになるが、１７１０年８月のヨーク金杯がデビュー戦だったというから１７１０年春はありえない。どんなに早くても１７１０年８月中旬以降だ。

　クウェイントン野については１７２９年『英国競馬成績書』には記載がないが、ウィンチェンドンの隣町であるエールズベリー（Ailsbury、Ailsberryなどの表記があり、いまは「Aylesbury」と綴る）の開催記録が掲載されていた。エールズベリーとクウェイントン野は３マイル半（約５ｋｍ）ほどしか離れていないから、エールズベリー競馬＝クウェイントン野の競馬、とみてよいだろう。で、これは９月１０日に開催とある。８月７日にヨークで出走し、その翌週あたりに北ヨークのミドラム野で走り、２００マイル移動して９月半ばにクウェイントン野で走った、とすると、スケジュール的にもいい塩梅だと思う。

===「ボルトン公の鹿毛」時代===
　これに目をつけたのが[[ボルトン公爵２世]]だった。ボルトン公爵２世は、ピアソン卿から「ブラウンラスティ」号を買い取った。売値は不明だが、それ相応の高値だったに違いないだろう。

　ボルトン公はこの馬を「鹿毛のボルトン」号、すなわち「ベイボルトン」（Bay Bolton）に改名した。毛色が「ブラウン」（青鹿毛ないし黒鹿毛）から「ベイ」（鹿毛）に変わってしまった。最初に述べたように、鹿毛と黒鹿毛は見た目の印象で黒みが濃いか赤みが強いかのちがいなので、ボルトン公には明るく見えたのだろう。

====仮====
　ボルトン公は「ベイボルトン」号を「競馬の中央」である[[ニューマーケット競馬場]]へ連れてゆき、そこで名馬と対戦させた。伝えによると、組まれたマッチレースは４鞍で、「ベイボルトン」はその全てに勝利した。

　対戦相手は、①「[[サマセット公爵６世]]の[[Windham|Wyndham]]」、②「マシュー・ピアソン卿のMerlin」、③「[[トレゴンウェル・フランプトン]]の[[Dragon]]」、④「[[トレゴンウェル・フランプトン]]の[[Dragon]]」だという。

　最初の「[[Windham|ウィンダム]]」は、ベイボルトンと同じ[[Hautboy]]系の名競走馬で、ベイボルトンより１歳上だった。ウィンダム側の資料があり、この対戦は１７１０年のことだったと記されている。ウィンダムはベイボルトンには敗れたが、のちにフランプトンの「ドラゴン」に勝ち、引退して種牡馬として成功した。

　次の対戦相手「[[Merlin|マーリン]]」は１８世紀初頭の伝説的な名競走馬だ。ベイボルトン（ブラウンラスティ）と同じマシュー・ピアソン卿の生産馬で、[[Helmsley Turk]]系の[[Bustler]]を父とする。ただし誕生年は１６９４年頃とされており、ベイボルトンよりも１０歳か１１歳年上だ。

　８年ほど前の１７０２年頃のことだが、マーリンは北イングランド代表としてニューマーケットに乗り込み、「ニューマーケットの長官」こと[[トレゴンウェル・フランプトン]]所有の「とある名馬」と対決した。歴史的に、イングランドは北イングランド地方と中南部は地方対立があったし、北イングランドの競走馬がわざわざ中央のニューマーケットまで遠征するのは稀れだったから、この対決は全イングランドの注目を集めたという。北イングランドを「田舎」と見下していた「中央」側の貴族たちは、こぞってフランプトンの馬に賭け、その総額は途方も無い規模に膨らんだという。しかし勝ったのはマーリンで、貴族たちは巨額の損失を蒙り、その富が北イングランドへ流失した。そのせいで「賭博禁止法」が議会で通過するほどだった。

　マーリンはそのあと[[ウィリアム・ストリックランド卿|ストリックランド卿]]の牧場で種牡馬となるのだが、１７１０年に、ベイボルトンと対戦するためにカムバックしたのだという。馬主名義はピアソン卿、すなわち、ちょっと前までのベイボルトンの馬主だ。ピアソン卿が「ブラウンラスティ」をボルトン公に金貨何枚で売却し、このマッチレースでいくらの勝負をしたのかはわからないが、その直後にマッチレースで負けて賭け金を巻き上げられるとは、ちょっと先見の明がない。

　なお、「マーリン」（Merlin）という名前は、イングランドのアーサー王伝説に登場する、おそらく世界で最も有名な魔法使いの名前で、それゆえに同名の馬が山ほどいる。数えてみるとPedigree Onlineには「Merlin」が43頭登録されていた。しかしそのどれも今回の「マーリン」とは別馬だ。このマーリンは、後代のたくさんの「マーリン」と区別して「オールドマーリン」（[[Old Merlin]]）と表記することも多い。

　次の「フランプトンの[[Dragonドラゴン]]」だが、これは詳細はわからない。というのも、[[トレゴンウェル・フランプトン]]という人は、長年にわたり歴代の英国王の競馬の代理人として仕えた人物で「ニューマーケット長官」と呼ばれていた人物なのだが、自分の持ち馬にはよく「ドラゴン」と名付けていた。つまり「ドラゴン」は何頭もいたのだ。既にここまでに「ウィンダムと対戦したドラゴン」と、ベイボルトンが２度対戦した「ドラゴン」が登場しているが、どの「ドラゴン」とどの「ドラゴン」が同一馬なのかはわからない。全部同じ馬なのかもしれないし、全部別々の馬なのかもしれない。

　これらのマッチレースに関しては詳細な記録がない。この時代のニューマーケットでやるマッチレースの大半は４マイルだったから、たぶん、４戦とも距離は４マイルだっただろう。賭け金は全くわからない。時期は、４戦とも１７１０年だった、とされているようだ。

　ニューマーケットの秋開催は１０月の末か１１月の頭に終わるから、９月半ばにウィンチェンドンで走ったあと、売買を行って馬主を変え、ニューマーケットに移動して、マッチレースを組んで、１０月末までに４戦するというのは、ちょっとスケジュール的に無理があるようには思う。一般的な例で言うと、馬主が変わったら翌シーズンまで休み、シーズンオフの間にマッチレースの対戦を組んで、１７１１年に４戦する、ぐらいが普通だと思う。しかし「１７１０年にマッチレースを４回やった」とする文献・資料があるので、本当かなあとは思う。

==種牡馬成績==
英国種牡馬チャンピオン（1724年、1726年、1727年、1729年、1732 - 1734年。）


===代表産駒===
{{産駒リスト
|馬名 = [[Sloven]]
|性 = 牡
|毛 = {{br}}
|生年 = 1718
|馬主 = 
|成績 = 
}}
{{産駒リスト
|馬名 = [[Foxhunter]]
|性 = 牡
|毛 = {{b}}
|生年 = 1724
|馬主 = 
|成績 = 
}}

==父系==
{{Form父系 
|線 = ｜
|imp = 
|馬名 = {{BT1|[[D'Arcy's White Turk]]}}
|… = ………………………<br>｜
|性 = 牡
|生年 = 167?
|生国 = OTE
|成績 = 
}}
{{Form父系 
|線 = ｜｜
|imp = 
|馬名 = {{BT1|[[Hautboy]]}}
|… = …………………………………<br>｜｜
|性 = 牡
|生年 = 16??
|生国 = ENG
|成績 = 
}}
{{Form父系 
|線 = ｜｜｜
|imp = 
|馬名 = {{BT2|[[Grey Hautboy]]}}
|… = ………………………<br>｜｜｜
|性 = 牡
|生年 = 169?
|生国 = ENG
|成績 = 
}}
{{父Bay Bolton系}}
===テンプレート===
*[[Template:父Bay Bolton系]]
**[[Template:父Bay Bolton系1728]]

==GSB==
*ボルトンホールで31歳で死亡とある

==Farmaer's Magazine　3巻==
*[https://books.google.co.jp/books?id=LqvXijjflAwC&pg=PA207&lpg=PA207&dq=Sir+Matthew+Pierson&source=bl&ots=bnI9FxI1NX&sig=ACfU3U1DoxgKTS5AXtAPZp4DhDsqdYfQVQ&hl=ja&sa=X&ved=2ahUKEwjVv8_F8qDyAhXEA94KHfAeA484ChDoAXoECA0QAw#v=onepage&q=Sir%20Matthew%20Pierson&f=false]
*The Farmer's Magazine, vol.3 , 1839.07, 


Sir Matthew Pierson、Bart.


The racing career of Bay Bolton was eminently successful.


he vanquished Sir M P's Merlin.


Lampireはbrother to Bay Bolton

==History of the British Turf==
p412

はじめはbrown Lustyと呼ばれていた

a brown bay horse

1705年生まれ

生産者はsir Matthew Peirson of Yorkshire


sold to the Duke of Bolton


父はGrey Huntleyで、その生産者はSir William Strickland

母はマシュー・ピアソン卿のblack mare、その父はMakeless、祖母の父はBrimmer、祖母の母はDiamondの子、その母はfull sister to the dam of old Merlin


*1710　ヨーク
*5歳の初出走がQueen Ann's Gold Cup、for 6yo ,12st, 4miles heat
*相手は6歳馬8頭
*こうしたケースは非常にレア　とりわけこうした大競馬場では。その当時のヨーク州の最も高名な競馬場であり、無数の競走馬を産出している王国の他の州でも勇名な競馬場

*Middleham Moorのsubscription purseも優勝
*Quainton-Meadowの賞金の高いPrizeも優勝


そのあと、ボルトン公に売られる

ボルトン公爵はBBをニューマーケットに送る

ニューマーケットで以下に勝つ
*サマセット公のWyndhamとのマッチレースを1回
*Sir Matthew PeirsonのMerlinとのマッチレースを1回
*Mr.FramptonのDragonとのマッチレースを2回

BBは高名であった、その馬体の優秀さと、競走での強さの両方で。そしてまた秀でた種牡馬として。

BBはヨーク州ボルトンホールのボルトン公爵の牧場で1736年頃死んだ。30歳を過ぎていたという。

==TH==
===01===
*Bay Bolton (Brown Lusty)
*SIRE: Grey Hautboy - (Old) Hautboy - WHITE D'ARCY TURK.
*DAM: Black mare by Makeless - Brimmer mare - mare by Diamond - mare (sister to Old Merlin) by Bustler (Family 37).

*Brown 1705. 

*Bred by Sir Matthew Pierson at Lowthorpe in Yorkshire. 

One of the greatest of the early racehorses and sires, won in 1710, Queen Anne's Gold Cup, beating older horses at even weights. 

初期の最も偉大な競走馬・種牡馬の一頭で、1710年にアン女王金杯で年上馬相手に同じ斤量を背負って勝った。


That same year, he won the Great Subscription Purse at Middleham Moor (later run at York), 

同じ年、ミドラムムーアの大登録賞を勝った。（このレースは後にYorkで開催するようになる）


and he was walked 200 miles from Middleham to Winchendon to contest for the "rich Prize in Quainton Meadow," which he won (the Quainton races, otherwise known as Quarrendon, were as well-known then as Newmarket). 

さらに、ミドラムからウィンチェンドン（Winchendon）まで200マイルを歩いて移動し、そこの「rich Prize in Quainton Meadow」を勝った。（この「Quainton」は、異綴の「Quarrendon」のことで、当時はニューマーケット並に有名だった）


After these impressive wins, he was sold to the Duke of Bolton, who sent him to Newmarket, 

この印象的な勝利のあと、本馬はボルトン公爵が購買し、ニューマーケットに送り込まれた。

where he won matches against Wyndham, Merlin, and Tregonwell-Frampton's famous Dragon. 

そこで、マッチレースに勝った。その相手は、Wyndhamと、Merlinと、トレゴンウェル・フランプトンのあの有名なDragon.


He was retired to the Duke's stud in Yorkshire, where he got a number of important racehorses and horses that bred on.

引退し、ヨーク州のボルトン公爵の牧場で種馬になり、数々の重要な競走馬たちを輩出した。

産駒は
*[[Sloven]]
*[[Fearnought]]
*[[Morat]]
*(Bolton) [[Whitefoot]]
*[[Gipsey]]（牝） grandam of old [[Snap]]
*Bolton Grey Starling
*Bonny Lass FN1 grandam of Spectator

重要な牝馬として
*FN 8
*FN 22
*FN　35
*Slovenの全姉妹　FN 9
*dam of Bolton/Turner's Sweepstakes
*Young Mogul
*Looby


ボルトンホールで1736年頃死んだ。

Offspring included Sloven, Fearnought, Morat, (Bolton) Whitefoot, the famous racemare Gipsey (grandam of (Old) Snap), the Bolton Grey Starling, Bonny Lass (Family 1, grandam of Spectator); mares important in Family 8, Family 22 and Family 35; Sloven and his sister (Family 9); the dam of Bolton/Turner's Sweeptstakes and Young Mogul; and Looby. He died at Bolton Hall around 1736.

==BL==
===001===
Bay Bolton br c 1705 (Grey Hautboy - Mare by Makeless). Sire Line Darcy's White Turk. Family 37.

生産者は、ブリッドリントン近郊のLowthorpeのマシュー・ピアソン卿（1651-1712）。

はじめはBrown Lustyと名付けられていた。

Bred in Yorkshire by Sir Mathew Pearson (1651-1712) at Lowthorpe, near Bridlington, he was first named Brown Lusty. 

のちに、ボルトン公爵２世チャールズ・ポーレット（1661-1722）に売却され、ベイボルトンと命名された。


He was later sold to Charles Paulet (1661-1722), 2nd Duke of Bolton, who called him Bay Bolton. 

Pickはこの馬を「馬体と競走馬の両方で高名で、また秀でた種牡馬としても。」と描写している。

Pick describes him as "eminent both for his figure and running, and likewise as an excellent stallion".


His stud career was a great success. 

種馬として偉大な成功を収めた。

He sired the Champion Sire Bolton Starling (gr c 1727). 

産駒には、チャンピオンサイヤーの[[Bolton Starling]]（1727　牡　芦）がいる


His son Fearnought was considered to be one of the best runners at Newmarket in his day. 

*[[Fearnought]] - 現役当時、ニューマーケットの最良の競走馬と考えられていた


His daughter Gipsey (f 1725) became the second dam of Old Snap (br c 1750), a Champion Sire four times. 

*[[Gipsey]] （1725　牝）　- 種牡馬チャンピオン４回の[[Snap]]の祖母



His most important offspring was probably Bonny Lass (b f 1723), the taproot mare of Family 1-a.

*[[Bonny Lass]] （1723　牝　鹿）- おそらくもっとも重要な産駒　FN 1-aの祖


His influence was also felt in America. 

アメリカにも影響を及ぼした。

Through Bolton Starling he founded a sire line that would culminate with the American-bred Bay Yankee (b c 1798). 

[[Bolton Starling]]からのサイヤーラインは、アメリカ産の[[Bay Yankee]]（牡　鹿毛　1798）に到達

[[Looby]]（牡　br　1723）は、[[Tyral]]（栗　牡　1742）を出し、その娘はアメリカでA13とA18の祖を出した

His son Bolton Looby (br c 1723) sired Tryal* (ch c 1742), whose daughters became the foundation matriarchs of American Families A13 and A18; 

[[Sloven]]（br c 1718）は、[[Beau]]（牡　栗　1731）を出し、これはアメリカの植民地の生産者に珍重された

and Bolton Sloven (br c 1718) sired Beau* (ch c 1731), a horse much liked by colonial American breeders.


種牡馬時代、BBは1724年から1734年のあいだに7回種牡馬チャンピオンになった。

During his stud career Bay Bolton was a Champion Sire seven times between 1724 and 1734. 


ヨーク州Bedaleのボルトン公爵の館（ボルトンホール）で1736年に死んだ

He died at Bolton Hall, Bedale, Yorkshire, in 1736. 

伝えによると、館と通りを挟んだ反対側の一番高いところに、ミドラム・ハイ・ムーアに、大きな石柱に挟まれて、蹄とともに葬られた

He is said to have been buried "with his shoes on at the top of the avenue opposite the Hall, at Bolton, between the large stone pillars, on Middleham High Moor".

===002===
Race Record


5才時

At five, racing for Sir Matthew Pierson he won Queen Anne's Gold Cup at York in his first start. 

最初のレースで、マシュー・ピアソン卿の持ち馬として、ヨークのアン女王金杯に勝った


The Turf Register makes note of his extraordinary victory over eight six-year olds, given the quality of the field [Pick 1:4]. 

『ターフ・レジスター』は、6歳馬8等を相手にかったこの勝利のために、特別なメモ書きを残している。


He followed that with a victory in the Great Subscription Purse at Middleham Moor and a prize at Quainton Meadow. 

このあと、ミドラムムーアで大登録S、クエントンメドーで賞を勝った。


Running for the Duke of Bolton at Newmarket, Bay Bolton won a match against Old Wyndham (gr c Hautboy), owned by the Duke of Somerset. In his next match he defeated Sir M Pierson's Merlin. He is also said to have won two matches against Tregonwell Frampton's Dragon.

==外部リンク==
{{外部リンク馬
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| JBISname = 
| THurl = http://www.tbheritage.com/HistoricSires/FoundationSires/FoundSiresH.html#GreyHautboy
| THname =(Grey) Hautboy
| BLurl = http://www.bloodlines.net/TB/Bios/BayBolton.htm
| BLname =Bay Bolton (GB)
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==システム==
===リダイレクト===
===カテゴリー===
{{DEFAULTSORT:Bay Bolton}}
[[Category:イギリスの競走馬]]
[[Category:17世紀生|英]]