「読み上げソフトへの配慮」の版間の差分
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===WCAG2.0の考え方=== | ===WCAG2.0の考え方=== |
2017年4月15日 (土) 17:21時点における版
基本的な考え方
この文書では、専ら読み上げソフト(スクリーンリーダー)が適切に動作するための配慮について解説します。
読み上げソフトは、何らかの視覚障害者などが利用するものです。ただし技術的には、スペルチェックソフト、翻訳ソフト、検索エンジンなどの挙動にも関係する内容になっており、単に視覚障害者だけを対象とするものではありません。
読み上げソフトとは
読み上げソフト(スクリーンリーダー)は、何らかの視覚障害がある方などのために開発されているソフトです。
このソフトは、単にテキストを読み上げるだけではなく、マウスとキーボードでの操作にかわってパソコン操作やその補助を行う機能があります。こうした機能が適切に動作するためには、テキストが適切に書かれている必要があります。
WCAG2.0の考え方
障害がある方でも利用しやすいことを、一般にアクセシビリティと言います。特にインターネットウェブについてのアクセシビリティをウェブアクセシビリティと言います。ウェブアクセシビリティについては、2004年に定められた日本国内規格(JIS X 8341-3)や、国際的な規格であるWeb Content Accessibility Guidelines(WCAG)があります。WCAGは1999年にWCAG1.0、2008年にWCAG2.0が発表され、これが2012年にISO/IEC 40500:2012として国際的に採用されています。
- WCAG2.0 和訳版 - ウェブアクセシビリティ基盤委員会 (WAIC)による、WCAG2.0(原文は英文)の和訳版です[注 1]。
HTML5の考え方
ウェブページの記述の基礎となるHTMLの仕様については、2016年11月のHTML5.1があります。
この仕様の中には、コンピューターが理解できるような記述を実現するための規定があります。これに則った記述をすることで、読み上げソフト等が、本来の意図に沿った挙動をすることが期待されます。
例えば、テキストを太字で表現するにはいくつかの手法があります。一般の閲覧者からみると、結果はどれも同じような太字に見えます。しかしコンピューターは、太字にするために用いられているタグごとに異なる解釈を行います。テキストを書く場合には、これらを適切に使い分けることが求められています。
タグ | 実際のみかけ | コンピューターの解釈 |
<b>太字</b> | 太字 | 単に他と区別するための修飾であり、重要性はない。 |
<storng>太字</strong> | 太字 | ここは重要である。 |
ブラウザや読み上げソフトの設定によっては、重要な部分を太字で表現する代わりに、赤文字にしたり、大きな音で発音したりするかもしれません。
他の配慮点
視覚障害者が利用するツールとしては、読み上げソフト以外にも画面拡大ソフトなどがあります。これは読み上げソフトとは異なる動作をします。こうしたソフトの利用者に対する配慮としては、読み上げソフトへの配慮とは違う観点からの対策が必要になります。
たとえば、画面を拡大すると、長い文章や段落の全体を表示することが困難になります。その結果として文脈から判断することが難しくなります。そのため、文脈によって意味が変わるような単語・フレーズや略語・頭文字語の使用にあたっては配慮が必要です。
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