「ヒート戦」の版間の差分
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Julyfestival (トーク | 投稿記録) |
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19世紀までさかんに行われていたヒート競走は、同一馬で繰り返しレースを実施し、2度1着になったものを優勝馬とする方式である。すなわち、<ruby>まぐれ<rt>フロック</rt></ruby>勝ちを許さない、間違いなく確実に強い馬を選抜する競走方式といえるだろう。 | 19世紀までさかんに行われていたヒート競走は、同一馬で繰り返しレースを実施し、2度1着になったものを優勝馬とする方式である。すなわち、<ruby>まぐれ<rt>フロック</rt></ruby>勝ちを許さない、間違いなく確実に強い馬を選抜する競走方式といえるだろう。 | ||
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+ | まず1回目の競走(第1ヒート)が行われる。原則的に、この1走で優勝馬が決まることはないので、その意味では第1ヒートは予選とも言える。この第1ヒートで、Aが1位でゴール、Bが2位でゴール、以下、3位C、4位D、5位Eだとしよう。 | ||
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+ | 次に2回目の競走(第2ヒート)を実施する。第1ヒートとのあいだには30分ほどの休憩をはさむ。距離や斤量などの条件は第1ヒートと同一である。もしもこの第2ヒートでふたたびAが1位でゴールすると、Aが2勝したことになり、その時点でAの優勝が確定する。 | ||
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2019年2月6日 (水) 23:02時点における版
ヒート戦(Heat race、ヒート競走、ヒート方式)は、古風なレース形態だ。
英単語の「heat」は、「(1)回戦」のような意味がある。たとえばF1レースの決勝戦は「final heat」という。野球の「イニング」、ボクシングの「ラウンド」とも同義語である。
19世紀までさかんに行われていたヒート競走は、同一馬で繰り返しレースを実施し、2度1着になったものを優勝馬とする方式である。すなわち、まぐれ勝ちを許さない、間違いなく確実に強い馬を選抜する競走方式といえるだろう。
ヒート競走の基本ルール
たとえばA、B、C、D、Eの5頭が出走したとしよう。18世紀から19世紀のヒート戦は4マイルで実施することが多かったから、4マイル戦とする。
まず1回目の競走(第1ヒート)が行われる。原則的に、この1走で優勝馬が決まることはないので、その意味では第1ヒートは予選とも言える。この第1ヒートで、Aが1位でゴール、Bが2位でゴール、以下、3位C、4位D、5位Eだとしよう。
次に2回目の競走(第2ヒート)を実施する。第1ヒートとのあいだには30分ほどの休憩をはさむ。距離や斤量などの条件は第1ヒートと同一である。もしもこの第2ヒートでふたたびAが1位でゴールすると、Aが2勝したことになり、その時点でAの優勝が確定する。
馬名 | 第1ヒート | 第2ヒート | 結果 |
A | 1位 | 1位 | ○優勝 |
B | 2位 | 3位 | |
C | 4位 | 2位 | |
D | 3位 | 5位 | |
E | 5位 | 4位 |
しかしもし第2ヒートでBが1位になると、A1勝、B1勝として第3ヒートが行われる。第3ヒートでBが1位になると、Bの2勝でBが優勝馬になる。Aが1位ならAの2勝でAが優勝。
馬名 | 第1ヒート | 第2ヒート | 第3ヒート | 結果 |
A | 1位 | 2位 | 2位 | |
B | 2位 | 1位 | 1位 | ○優勝 |
C | 4位 | 2位 | 3位 | |
D | 3位 | 5位 | 4位 | |
E | 5位 | 4位 | 5位 |
しかし、もしもC・D・Eのいずれかが1位になった場合には、第4ヒートが行われる。そこでもまた2勝馬が出なければ第5ヒートにすすむ。
馬名 | 第1ヒート | 第2ヒート | 第3ヒート | 第4ヒート | 結果 |
A | 1位 | 2位 | 2位 | 2位 | |
B | 2位 | 1位 | 3位 | 1位 | ○優勝 |
C | 4位 | 2位 | 1位 | 3位 | |
D | 3位 | 5位 | 4位 | 4位 | |
E | 5位 | 4位 | 5位 | 5位 |