「園田実徳」の版間の差分

2020年11月5日 (木) 17:02時点における版

明治から大正にかけて函館で活躍した実業家。薩摩藩士の家に生まれ、黒田清隆に従って北海道開拓使に勤務、まもなく函館区長となる。しかし実業家に転身し、函館を本拠として、炭鉱、船舶、港湾、輸送、鉄道、建設業などで財をなす。

旧七重官園の牧羊場の払い下げを受け、七飯町一円にまたがる園田牧場を開設し、農業や畜産業を興した。ここから登場した競走馬もいる。園田牧場を実際に取り仕切っていたのは、実弟の武彦七であり、武邦彦の祖父・武豊の曽祖父にあたる。

東京では目黒競馬場を建設し、競馬会の会長も務めた。馬主としての主な勝鞍には、明治43年（1910年）秋の帝室御賞典（目黒）（シノリ）など。

薩摩国鹿児島郡荒田村（鹿児島県鹿児島市下荒田）出身。父は薩摩藩士の園田彦右衛門、母はシンという。

19歳の頃、慶応4年（＝明治元年、1868年）に明治維新を迎える。当時の園田は薩摩藩主島津忠義の小姓をしており、1月に起きた鳥羽・伏見の戦いでは黒田清隆が率いる小銃第一隊に属していた。

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 ===年表===
 *嘉永元年（1849） 誕生
+*慶応３年（1867） 薩摩藩主島津忠義の小姓として京都に帯同する
 *慶応４年（1868） 鳥羽・伏見の戦いに従軍
+*明治５年（1872） 近衛兵軍曹
 *明治５年（1872） 北海道開拓使に出仕
 *明治７年（1874） 佐賀の乱
-*明治10年（1877） 西南戦争
+*明治10年（1877） 西南戦争　鎮台兵陸軍大尉心得
 *明治15年（1882） 北海道運輸会社　函館支店長
+*明治22年（1889） 北海道炭礦鉄道会社　設立発起人
+*明治36年（1903） 七重官園の牧羊場を払い下げ
+*明治39年（1907） 園田商会設立（函館区大町）
+*明治43年（1911） [[シノリ]]で[[帝室御賞典（目黒）]]優勝
 *大正２年（1913） 函館に路面電車を開業
 *大正３年（1914） 衆議院議員
+*大正４年（1915） 北海道銀行取締役を辞任（任期満了）
+*大正６年（1917） 死没。70歳。
 ===賞罰等===