「種畜」の版間の差分
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2022年1月7日 (金) 16:53時点における版
冒頭文
種畜(しゅちく)とは、家畜動物の個体のうち、育種(品種改良)を目的として繋養するもののこと[1]。
概要
ニッポニカ
種畜は、品種改良を目的として飼養される家畜をさす。
種畜となる条件としては、能力に秀でていること、体型が品種の特徴をよく表していること、これらの形質が血統的に遺伝することが認められていること、などがある。
現代の畜産では人工授精が普及しているため、自然交配を行うのに比べて1頭の種雄畜が多数の産駒をもたらすため、種畜の選抜の重要性が増している。
ウシ・ウマ・ブタの雄と、人工授精に用いる雄ブタは、種畜検査が義務付けられており、種畜証明書の取得が求められている。
ふつう、種畜に供されるのは、ウシの場合1.5歳から15歳、ウマの場合3歳から23歳、ブタの場合1歳から13歳、ヒツジ・ヤギの場合1歳から8歳ほどである。
日本では、官設の種畜牧場が整備されて、種畜・種鶏を飼養してきた。
官設が多く、民有は少ない。
2001年時点では、独立行政法人化家畜改良センターが日本各地に11の種畜牧場を有している。
これらの種畜牧場では、乳用牛、肉用牛、ブタ、ニワトリ、綿羊、ヤギ、ウサギなどの主要な家畜種の種畜の生産・飼養・配布を行うほか、人工授精用精液や種卵の配布、飼料作物の原種圃 (ほ) の経営と種子の配布を行っている。
さらに、優秀な種畜の作出も行っている。
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脚注
注釈
出典
書誌情報
- 正田陽一、「種畜」(『世界大百科事典』平凡社刊)、(JapanKnowledgeにて2022年1月7日閲覧)
- 西田恂子、「種畜」(『日本大百科全書』小学館刊)、(JapanKnowledgeにて2022年1月7日閲覧)