「名言:リア王」の版間の差分
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Julyfestival (トーク | 投稿記録) (→第2場) |
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:エドマンド「確かに兄上の手に相違ありませんが、しかし兄上の本心はこの手紙の中にはないのでは」 | :エドマンド「確かに兄上の手に相違ありませんが、しかし兄上の本心はこの手紙の中にはないのでは」 | ||
:グロスター「いくら自然の学問がかくかくしかじかとその原因を説明して見せたところで、その結果が人の世の自然に禍いすることに変わりはない。」 | :グロスター「いくら自然の学問がかくかくしかじかとその原因を説明して見せたところで、その結果が人の世の自然に禍いすることに変わりはない。」 | ||
− | :エドマンド「馬鹿もここまでくれば、あっぱれだ。運が向かなくなると、いや、大抵は自業自得にすぎないのに、禍いを太陽や月や星のせいにする。悪党になるのは天然自然の必然、阿呆になるのは月の影響、ごろつき、盗っ人、裏切り者になるのは生まれたときの支配星の運勢、酔っぱらい、嘘つき、間男になるのは有無をいわせぬ強力な惑星の感化による、といった塩梅だ。どんな悪事に染まろうが、すべては神の無理強いというわけだ。てめえの助兵衛根性を星のせいにするとは、なんて見事な女郎買いの言い逃れか!親父とお袋がつるんだのは竜座の尻尾にの下、おれが生まれたのは<ruby>大熊座<rt>ウルサ・マヨール</rt></ruby> | + | :エドマンド「馬鹿もここまでくれば、あっぱれだ。運が向かなくなると、いや、大抵は自業自得にすぎないのに、禍いを太陽や月や星のせいにする。悪党になるのは天然自然の必然、阿呆になるのは月の影響、ごろつき、盗っ人、裏切り者になるのは生まれたときの支配星の運勢、酔っぱらい、嘘つき、間男になるのは有無をいわせぬ強力な惑星の感化による、といった塩梅だ。どんな悪事に染まろうが、すべては神の無理強いというわけだ。てめえの助兵衛根性を星のせいにするとは、なんて見事な女郎買いの言い逃れか!親父とお袋がつるんだのは竜座の尻尾にの下、おれが生まれたのは<ruby>大熊座<rt>ウルサ・マヨール</rt></ruby>の下だった。しかるがゆえに、このおれさまは荒くれで好色だということになる。ふざけちゃいけねえ!たとえこの庶子さまが孕まれたとき、天空に純血無比のお星さまが瞬いていたとしても、おれはおれ、今あるとおりのおれになっていたさ。」(I should have been that I am.←神の「I am that I am」を意識している) |
2020年9月6日 (日) 14:55時点における版
第1幕
第1場
- 庶子について
- ケント「おっしゃること、とんと胸に落ちぬが」
- グロスター「なに、この若造のお袋の胎には見事に落ち着いた。」
- 庶子について
- 庶子を外国にやるのは、世間体をはばかる貴族階級の常習だった
- フランスとブルゴーニュ
- リア「フランスの葡萄とバーガンディの牛乳とが懸命に争っておる」※バーガンディの牛乳=ブルゴーニュの肥沃な牧場のこと
- コーディリアを勘当
- リア「アジアに住む野蛮なスキタイ人、肉親を食らって食欲を満たすという手合、いっそそんな奴をこの胸に抱き、隣人ともてなして憐れみ助けてやるほうが、ずっとましだ、かつてわが娘であったお前などよりは。」
- リア「弓はきりきりと引き絞られているぞ。矢面に立つな。」
- ケント、王のもとを去る
- ケント「では御一同、ケントよりお別れの挨拶を送ります。慣れぬ他国にあっても慣れ親しんだ生き方をつづける所存。」
- フランス王、コーディリアを娶る
- フランス王「姫君がそのような罪を犯したとは、奇蹟ならともかく、理性では到底、私には信じられぬことです。」
- コーディリア、バーガンディをふる
- コーディリア「ご安心あそばせ、バーガンディ公!財産目当ての愛情をお持ちの方の妻などに、いったい、誰がなりましょう」
- フランス王
- フランス王「水ゆたかな国バーガンディの水っぽい心の公爵など何人こようと、余人は知らず」
第2場
- エドマンドの独白
- エドマンド「なんだって世間の奴らはおれたちに烙印を押すのだ、下賤な生まれだの、父なし子だの、妾腹だのと?下賤?下賤だと?」
- エドマンド「いや、おれたちこそ、人目を忍ぶ欲情が造った自然の産物、それだけたっぷり、心身の養分と激しい活力を親から授かっているのだ。退屈、陳腐、飽き果てた寝床のなかで、夢かうつつか、欠伸まじりの間に出来た 世の阿呆どもとは、どだい訳がちがう。」
- エドマンドの偽手紙
- 「敬老という老人どもの仕組んだ狡猾な仕来りのお陰で、あたら人生の盛りにあるわれわれにとって、この世は苦々しいものとなっている。」
- 「老人が支配するのは奴に力があるからではなく、こちらが温和しく忍従しているからだ。」
- エドマンド「確かに兄上の手に相違ありませんが、しかし兄上の本心はこの手紙の中にはないのでは」
- グロスター「いくら自然の学問がかくかくしかじかとその原因を説明して見せたところで、その結果が人の世の自然に禍いすることに変わりはない。」
- エドマンド「馬鹿もここまでくれば、あっぱれだ。運が向かなくなると、いや、大抵は自業自得にすぎないのに、禍いを太陽や月や星のせいにする。悪党になるのは天然自然の必然、阿呆になるのは月の影響、ごろつき、盗っ人、裏切り者になるのは生まれたときの支配星の運勢、酔っぱらい、嘘つき、間男になるのは有無をいわせぬ強力な惑星の感化による、といった塩梅だ。どんな悪事に染まろうが、すべては神の無理強いというわけだ。てめえの助兵衛根性を星のせいにするとは、なんて見事な女郎買いの言い逃れか!親父とお袋がつるんだのは竜座の尻尾にの下、おれが生まれたのは大熊座の下だった。しかるがゆえに、このおれさまは荒くれで好色だということになる。ふざけちゃいけねえ!たとえこの庶子さまが孕まれたとき、天空に純血無比のお星さまが瞬いていたとしても、おれはおれ、今あるとおりのおれになっていたさ。」(I should have been that I am.←神の「I am that I am」を意識している)