シカンブル
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Sicambre シカンブル は、古代のドイツ、すなわちゲルマニアにいた原住民(ゲルマン人)の部族の名前である。
ドイツと言ったが、この名前はフランス史のなかで特別な意味をもっている。古代フランスの英雄で、のちのフランス王家の神祖、すなわちフランク王国の初代王クローヴィスに深い関わりがある。クローヴィスはもともと、北フランスからオランダにかけての沿岸部、すなわちフランドル地方のゲルマン人だった。この地域は今ではフランドルと呼ばれているけれど、古くはカンブレーと言った。クローヴィスはカンブレーの一部族の首長からどんどん国を拡げていき、ドイツからフランス全土に匹敵する王国を築いた。クローヴィス自身は異教徒だったのだが、奥さんがまずキリスト教に改宗し、その勧めに従って洗礼を受けた。そのときに、司教の聖レミギウスはこう言った。
「Courbe la têre, doux Sicambre」