リッチモンド

リッチモンド（Richmond）は

歴史

地名の由来

「リッチモンド」（Richmond)という地名は、フランス・ノルマンディー地方のリッチモント村（Richemont）に由来する。

1066年にノルマンディー地方のギヨーム1世が、イングランドに渡り、王位を奪った。ギヨーム1世はイングランド風には「ウィリアム1世」と呼ぶ。しかしイングランド各地、とりわけ北部では、在来のアングロ・サクソン人らが征服王ウィリアム1世を王と認めず、頻繁に反乱を起こした。ウィリアム1世の治世はこうした反乱との戦いに明け暮れたが、業を煮やしたウィリアム1世は、1069年から北イングランドに対する撫で斬りを敢行した。歴史家はこれを「北部殺戮（Harrying of the North）」と呼ぶ。ウィリアム1世はヨーク地方をはじめとした北イングランドの村を一つ一つ焼き払い、住民を皆殺しにし、家畜さえも根絶やしにした。諸説あるが、北イングランドでは1年で15万人が殺されるか餓死するかして、人口の75%が失われたと伝わる。その後、とウィリアム1世は、ノルマンディー地方から連れてきた腹心の部下たちに、北イングランド各地に封じ、所領を与えて治めさせた。

アングロ・サクソン時代のリッチモンドは「ヒンデラァグ（Hindrelag）」と呼ばれていたという。この地を与えられたのは、生粋のノルマン人ではなく、ブルターニュ地方にルーツをもつアラン・ルーファスという人物だった。

リッチモンドを与えられたのは、