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2015年10月3日 (土) 23:04時点におけるJulyfestival (トーク | 投稿記録)による版 (利用と治水)

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テンプレート:Infobox 河川 蒲生川(がもうがわ[1])は、鳥取県岩美郡岩美町を流れる二級河川[2]。流域面積は90.9km2で、延長22.6km[3]、うち幹川流路延長は17.6kmである[2]

源流には河合谷高原、中流には岩井温泉、河口には網代魚港がある。また、支流の小田川の上流には荒金鉱山などの鉱山が散在する[2]

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地理

蒲生川の源流は、扇ノ山から北に伸びる稜線の西側にある。このあたりを河合谷高原といい、る。

天神池
天神滝
├長谷川
┤真名川
┤瀬戸川
├宇治下の谷川
┤小田川
┤日比野川
網代港
源流

扇ノ山は南北に長く峰を伸ばしており、そのうち北へ向かう稜線の東斜面の標高900m一帯に河合谷高原という高原域が広がっていて、ここの天神池が蒲生川の水源である[3][4]

池から発した流れは兵庫県との県境に沿ってしばらく北流する[2]。このあたりは火山に由来する流紋岩や凝灰岩が急峻な地形をなしており、天神滝を含めて標高差300mあまりを一気に下る急流となる[3][2]

上流

上流域ではワサビ栽培が行われている[3]

鳥越地区で人里に出ると北西に向きを転じ、蕪島、横尾地区などを経て塩谷地区、蒲生地区へ出る。このあたりから谷が開け、谷底平野となる[3]。塩谷地区から兵庫県側から蒲生峠を降りてきた旧山陰道・国道9号線が並走する。

中流

このあと長谷川をあわせて西へ向かう[2]。真名川や瀬戸川などが集まるあたりに岩井温泉の温泉街が形成されている。岩井温泉のあたりはかつて岩井宿があり、岩井村の中心地だった。蒲生川の左岸に温泉街があり、右岸の宇治地区には。[3]


下流

新井地区で小起伏山地の山裾の狭い部分を蛇行しながら抜けると、河崎地区付近で小田川をあわせ、下流域の沖積平野に出る[3][2]。河口付近には三角州を塞ぐ形で大谷砂丘が発達していて、周囲には砂礫台地があり、蒲生川のあたりは後背湿地となっている[3][2]

岩本地区から下流は網代漁港となっており、河岸には造船工場や水産加工場が並んでいる[3]。現在の網代漁港は、河口側から網代、沓井、岩本地区に面しているが、かつてはそれぞれ別の港だった[5]。このうちもっとも内陸側の岩本港が風の影響が小さく、江戸時代を通して番屋が置かれて海上交通の起点となっていた[5]。岩本港には鳥取藩の蔵があり、岩井郡の年貢米を集積し、大型船で鳥取の賀露港を経由して上方へ回送していた[5]。網代港が本格的に拓かれたのは1862(文久2)年の築港工事以降である[5]

このあたりに鉄道(山陰本線)が開通するのは明治末期を待たねばならず、それまで岩本港・網代港はこの地域の物流・交通の要衝として大いに栄えた[5]。鉄道が全通した大正期以降は、交易港の役割を終え、漁港となった[5]


小田川

流路と支流

二級河川コード表に掲載のもの[1]

  • 蒲生川
  • 日比野川(ひびのがわ[1]、ひびやがわ[2]
  • 小田川(おだがわ[1]
  • 荒金川(あらかねがわ[1]
  • 宇治下の谷川(うじしものたにがわ[1]
  • 瀬戸川(せとがわ[1]
  • 真名川(まながわ[1]
  • 長谷川(はせがわ[1]、ながたにがわ[2]


利用と治水

流域の平均降水量は年2,200ミリで、中国地方としてはやや降水量の多い地域である[2]。蒲生川は流域の水田の灌漑に広く使われており、約800haの農地を潤している[2]。過去の渇水期でも、これらの農業用水が不足するようなことになったことがない[2]

1959(昭和34)年の伊勢湾台風では、豪雨によって堤防が決壊した[2]。このときは岩井温泉の下流側にある恩志橋付近から堤防が破れ、岩美駅周辺の家屋に広く浸水被害を出した[2]。これを受けて1965(昭和40)年から河道と堤防の改修事業が始まり、河道の拡幅や付け替えが行われた[2]

しかしその後も1979(昭和59)年、1990(平成2)年、2004(平成16)年にも川の氾濫で浸水被害が出ており、治水対策が進められている[2]

親水面では、岩井温泉付近に親水地が設けられ、湯治客の散策路として整備されている[2]

水質はよく、1998(平成10)年から2007(平成19)年の生物化学的酸素要求量(BOD)75%値は0.5から1.8mg/lで推移し、環境基準AAないしA類型をクリアしている[2]

自然環境

植生

蒲生川の流域は対馬海流の影響を受けて暖かく、特に海岸付近では暖地性植物が分布している。河口付近の浦富地域では、シイノキ、タブノキ、モチノキなどが自然林を形成している。

山間部にはコナラが広く分布していて、ところどころにアカマツ、スギ、ヒノキ、サワラの人工林がある。源流の天神池のまわりにはブナ林がある。

動物

流域で見られる貴重な動物としては、日本最小のハッチョウトンボ、絶滅危惧種のカスミサンショウウオが挙げられる[2]。このほか上流の湛水域ではオオサンショウウオ、カワムツ、タカハヤが生息し、岩場や渓流域にはドンコが分布している[2]

中流の川筋には人の手が入っておらず水質もよく、淵、瀬などの変化に富み、水田との連続性も保たれている[2]。このあたりでは絶滅危惧種のスジシマドジョウが確認されているほか、砂利の川床はアユの産卵地になっている[2]

下流ではホクラクハゼ、スミウキゴリ、ヌマチチブなどの汽水性の魚類や、水生植物の密集地には絶滅危惧種のメダカが確認されている[2]

過去の著しい渇水期でも川が枯れることはなく、水棲生物は淵や澪筋で棲息が可能である[2]。ただし海と川を行き来する魚類にとっては堰を超えるのが困難になるため、アユ、ウナギ、モクズガニの生息環境を維持するため、魚道の整備が課題になっている[2]

このほか野生動物の哺乳動物として、タヌキ、キツネ、イノシシ、鳥類ではウミウ、クロサギ、イソヒヨドリ、両生類ではモリアオガエルなどが広く分布している[2]

鉄道・道路

脚注・出典

注釈

出典

  1. 1.0 1.1 1.2 1.3 1.4 1.5 1.6 1.7 1.8 二級水系総括表 (PDF) 2015年10月2日閲覧。
  2. 2.00 2.01 2.02 2.03 2.04 2.05 2.06 2.07 2.08 2.09 2.10 2.11 2.12 2.13 2.14 2.15 2.16 2.17 2.18 2.19 2.20 2.21 2.22 2.23 2.24 2.25 2.26 蒲生川水系河川整備基本方針(平成22年9月) (PDF) 2015年10月2日閲覧。
  3. 3.0 3.1 3.2 3.3 3.4 3.5 3.6 3.7 3.8 『鳥取県大百科事典』p192「蒲生川」
  4. 『鳥取県境の山』p110-13「河合谷高原」「扇ノ山」
  5. 5.0 5.1 5.2 5.3 5.4 5.5 『岩美町誌』p622-623「海上交通」
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参考文献

  • 国土交通省中国地方整備局・鳥取河川国道事務所
  • 鳥取県庁
  • 『鳥取県大百科事典』,新日本海新聞社鳥取県大百科事典編纂委員会・編,新日本海新聞社,1984
  • 『鳥取県境の山』,日本山岳会山陰支部・山陰の山研究委員会・編,日本山岳会山陰支部・刊,1999
  • 『岩美町誌』,岩美町誌刊行委員会,1968

外部リンク