イングランドの歴史(総説)

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地質時代

イギリスと日本は同じように島国だが、地形は全く違う。火山地帯にできた日本列島には3000メートル級の高山がたくさんあり、列島の中央山脈は2000メートル級の峰が連なっていて、活火山もどっさりある。これに対し、ブリテン島の中央山地であるペナイン山脈は、最高峰でも標高2930フィート(893メートル)で、大部分は400メートルから500メートルほどだ。日本人の感覚では「丘」程度である。

そしてモンスーン気候の日本は雨量が凄まじく、この高山を激しく浸食して、狭く深い峡谷や険しい断崖に富んでいる。ところが氷河地形のイングランドでは全てがなだらかで、


日本列島はもっぱらプレート移動にともなう地殻変動(隆起や断層の活動)と火山活動によってつくられ、広い範囲で火山性の地質を有している。これに対して、ブリテン島は海底で堆積した石灰岩の地層が広く分布する。ブリテン島の山は火山活動によって生じたものではない。褶曲によってできた凸地形が、浸食作用を受け、地層の硬軟の差によって一部が残ったものが山である。

ブリテン島は、氷河時代には大陸と地続きだった。ヨーロッパ全体を覆う氷河はゆっくりと移動しており、これが大地を削り、なだらかな地形を作った。


先史時代

古代