「ヨークシャー (ブタ)」の版間の差分

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===日本への到来===
 
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日本では明治以降にブタの飼育が本格化した。はじめはアメリカ産のチェスターホワイト種、イギリス産のサフォーク種、バークシャー種などが持ち込まれたが、しだいにヨークシャー種が主流になった。これには日本の養豚事情が影響している。穀物の豊富なアメリカでは、ブタにもトウモロコシなどの農産飼料をふんだんに与えて飼育が可能だったが、日本では家畜用の飼料がそこまで潤沢ではなかった。そのため日本では、ブタは主に食品廃棄物を与えて飼育されるようになり、養豚はもっぱら都市部で行われるようになった。こうした飼料に適し、飼育が容易だったのがヨークシャー種だった。
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日本では明治以降にブタの飼育が本格化した。はじめはアメリカ産のチェスターホワイト種、イギリス産のサフォーク種、バークシャー種などが持ち込まれたが、しだいにヨークシャー種が主流になった。これには日本の養豚事情が影響している。穀物の豊富なアメリカでは、ブタにもトウモロコシなどの農産飼料をふんだんに与えて飼育が可能だったが、日本では家畜用の飼料がそこまで潤沢ではなかった。そのため日本では、ブタは主に食品廃棄物を与えて飼育されるようになり、養豚はもっぱら都市部で行われるようになった。こうした飼料に適し、飼育が容易だったのがヨークシャー種だった<ref name="日本養豚協会_歴史2"/>。
  
第二次世界大戦前には国内100万頭以上のブタが飼われていたが、戦争によって国内の食料生産は落ち込み、ブタに与える食料廃棄物の確保もままならなくなり、戦争終結時には8万頭にまで数を減らした。戦後まもなくはアメリカによる援助物資として、多くの大型品種が導入された。これを日本に適するように改良するため、ヨークシャー種との交雑がさかんに行われた。
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第二次世界大戦前には国内100万頭以上のブタが飼われていたが、戦争によって国内の食料生産は落ち込み、ブタに与える食料廃棄物の確保もままならなくなり、戦争終結時には8万頭にまで数を減らした。戦後まもなくはアメリカによる援助物資として、多くの大型品種が導入された。これを日本に適するように改良するため、ヨークシャー種との交雑がさかんに行われた<ref name="日本養豚協会_歴史2"/>。
  
日本経済が大きく発展すると、都市近郊での養豚が敬遠されるようになるとともに、食料・飼料生産が大きく向上し、食品廃棄物ではなく家畜用飼料を与えて家畜を育てることが可能になった。さらに、飼育の難しい品種の養育技術が向上し、従来は難しかった大型種によって生産量の拡大や効率化をはかったり、競争力を高めるために高品質・高付加価値の品種を育成するものが増えた。このため、日本でもヨークシャー種の占有率は下がっていった。
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日本経済が大きく発展すると、都市近郊での養豚が敬遠されるようになるとともに、食料・飼料生産が大きく向上し、食品廃棄物ではなく家畜用飼料を与えて家畜を育てることが可能になった。さらに、飼育の難しい品種の養育技術が向上し、従来は難しかった大型種によって生産量の拡大や効率化をはかったり、競争力を高めるために高品質・高付加価値の品種を育成するものが増えた。このため、日本でもヨークシャー種の占有率は下がっていった。近年は、豚肉生産の量・質・効率などをバランスをはかるため、純粋品種ではなく、ヨークシャー種や大ヨークシャー種、ランドレース種、デュロック種、ハンプシャー種などの交雑による生産が主流である<ref name="日本養豚協会_歴史3"/>。
  
 
==See also==
 
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*<ref name="日本養豚協会_歴史2">一般社団法人 日本養豚協会 養豚の歴史[http://www.jppa.biz/rekishi2_2.html 日本の養豚の歴史2] 2016年5月20日閲覧。</ref>
 
*<ref name="日本養豚協会_歴史2">一般社団法人 日本養豚協会 養豚の歴史[http://www.jppa.biz/rekishi2_2.html 日本の養豚の歴史2] 2016年5月20日閲覧。</ref>
 
*<ref name="日本養豚協会_歴史3">一般社団法人 日本養豚協会 養豚の歴史[http://www.jppa.biz/rekishi2_3.html 日本の養豚の歴史3] 2016年5月20日閲覧。</ref>
 
*<ref name="日本養豚協会_歴史3">一般社団法人 日本養豚協会 養豚の歴史[http://www.jppa.biz/rekishi2_3.html 日本の養豚の歴史3] 2016年5月20日閲覧。</ref>
 
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*<ref name="日本養豚協会_基礎1">一般社団法人 日本養豚協会 [http://www.jppa.biz/shiritai.html 養豚の基礎知識] 2016年5月20日閲覧。</ref>
  
 
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2016年5月20日 (金) 16:24時点における版

en:Middle White(oldid=691584834)より転記

テンプレート:Infobox pig breed

ヨークシャー種(英名Middle White)はブタの品種である。

イギリスヨーク地方が原産。英語名の「ミドルホワイト」というのは、同時期に創出された「ラージホワイト」(和名大ヨークシャー種(英名Large White))、「スモールホワイト」(英名Small White)と体格の大きさで区別したものである。

1884年に品種登録された。

家畜豚は3タイプに分類される。脂肪重視の「ラードタイプ」、赤肉重視の「ベーコンタイプ」、中間の「ポークタイプ」である。ヨークシャー種はポークタイプに分類される。ヨークシャー種の外観的特徴は、鼻先が上を向いていることである。性質は温順で、屋外での放牧にも適している。ヨークシャー種はかつて一世を風靡し、世界中で飼育されて様々な品種のもとになったが、純粋なヨークシャー種そのものは激減し、希少品種保存運動(Rare Breeds Survival Trust)のリストに挙げられている。



The Middle White is a breed of domestic pig native to the United Kingdom. It originated in Yorkshire roughly around the same time as the Large White. Its name comes from the fact that it was between the size of the Large White and the now-extinct Small White.[1] It was fully recognized as a breed in 1884.[4]

The breed is known as a pork producer (rather than bacon or lard type pigs), and is best known for its sharply upturned snub nose. It is docile and often kept outdoors in grazing situations. Though its numbers have rebounded somewhat, the breed is listed as endangered by the Rare Breeds Survival Trust.[5]

概要

名称

このブタ品種は、原産国であるイギリスでは「ミドルホワイト(Middle White)種」と呼ばれている。これは「スモールホワイト(Small White)種」と「ラージホワイト(Large White)種」の交配によって創出されたことから、その名がつけられたものである。スモール(小)、ラージ(大)、ミドル(中)の3種ともイギリスのヨークシャー(ヨーク地方)が原産地だった。

日本では、明治時代になって様々な家畜品種が外国から導入された。ブタは本種(ミドルホワイト種)が持ち込まれたが、このときに日本では原産地名から「ヨークシャー種」という名称で品種登録された。

あとになって、「ラージホワイト」が日本へ導入される際、ヨークシャー種との区別のために「大ヨークシャー種」と命名された。(小ヨークシャー種は20世紀初頭に絶滅のため、日本へは入っていない)

近年では、本来の名称にあわせて本種を「中ヨークシャー種」と呼称する場合もある。

特徴

起源

小ヨークシャー種(Small White)は、カンバーランド種(Cumberland)(絶滅)と、同じヨーク地方原産の大ヨークシャー種(Large White)との交配が容易だった。

そのため、1852年にキースリー(Keighley)で開催された農業展示会で、地元の織物職人だったジョセフ・タリー(Joseph Tuley)という人物が自家生産の大ヨークシャー種のブタを出陳しようとしたところ、大ヨークシャー種にしては小さすぎるという理由で断られてしまった。そのブタは大ヨークシャー種と小型のイノシシとの交雑種だった。

タリーのブタは、しかし、新種とみなされるに値する良質なものだった。これが「ヨークシャー種」となった。ヨークシャー種は19世紀後半から20世紀にかけて、世界で最もポピュラーなブタ品種となった。小さくて尖った耳と、小ヨークシャー種由来の短い鼻先が特徴的である。


The Small White proved a popular cross with both the Cumberland pig (now extinct) and the Large White, another Yorkshire breed.

This was to lead to the creation of a new type after an incident at the 1852 Keighley Agricultural Show, when pigs belonging to Joseph Tuley, a weaver, were refused entry to the Large White class as they were considered too small;

they had been bred by crossing Large White sows with Small White boars.[6]

Tuley's pigs were, however, considered good enough that a new breed was created, the Middle White, which went on to be one of the most popular breeds of pig during the late nineteenth and early twentieth century: it retains the distinctive pricked ears and short snout of the Small White.

歴史

小ヨークシャー種は、土着の在来ブタに中国産のブタ、シャム産のブタをかけあわせて創出された新種である[7]

小ヨークシャー種そのものは1912年に絶滅した[7]

品種の創出

1852年にヨーク地方キースリー(Keighley)という町で開かれた農業博覧会で、地元の織物職人だったジョセフ・タリー(Joseph Tuley)という人物が、自家生産の大ヨークシャー種のブタを出陳しようとしたところ、大ヨークシャー種にしては小さすぎるという理由で審査委員に展示を断られてしまった[7]

評議委員会が招集されてこのブタについての審議を行い、大ヨークシャー種にしては小さすぎるし、小ヨークシャー種にしては大きすぎるということで、どちらの品種にしても不適格だという結論になった。そこで新たに中型種(Middle Breed)を創設することになった[7]

タリーのブタは、大ヨークシャー種のメスのうち最良のものに、小型のイノシシを2代に渡って交配して生産されたものだった。こうして生産されたタリーのブタは、小ヨークシャー種のように頭部が小さく、内臓も小さいが、体格は大ヨークシャー種なみに大きかった[7]

この新種のブタは早熟で、扱いやすく、肉の味も良いため、どんどん広がっていった。1884年にŒ �Ž‘’(National Pig Breeders Association、NPBA)が設立されると、ヨークシャー種、大ヨークシャー種、タムワース種(Tamworth)の3品種がイギリスの基礎品種に決まり、同年から血統書が作られるようになった[7]

世界への拡大

ヨークシャー種は特にロンドンの精肉業者に人気があり、20世紀初めにはロンドンで流通する豚肉の主流になった。ところが第二次世界大戦が始まると、保存が効く「ベーコンタイプ」の豚肉の需要が圧倒的になり、「ポークタイプ」のヨークシャー種は淘汰されるようになった。[7]

一部の農家は、将来のために純粋なヨークシャー種を残した。近年は食味のよさが見直され、ヨークシャー種はロンドンの高級レストランで採用されるようになっている。[7]

ヨークシャー種は世界中に広まった。中でも日本では大きなシェアを占めるようになった。[7] (the breed is particularly appreciated in Japan )

ヨークシャー種は様々な品種の改良にあてられた。扱いやすく、交雑が容易で、特に食味の向上に適した品種だった。[7]

1990年にはヨークシャー種生産者会(Middle White Pig Breeders Club)がイギリスで設立された。世話人はヨークシャー種の熱狂的な生産者として知られるAntony Worrall Thompsonである。[7]

日本への到来

日本では明治以降にブタの飼育が本格化した。はじめはアメリカ産のチェスターホワイト種、イギリス産のサフォーク種、バークシャー種などが持ち込まれたが、しだいにヨークシャー種が主流になった。これには日本の養豚事情が影響している。穀物の豊富なアメリカでは、ブタにもトウモロコシなどの農産飼料をふんだんに与えて飼育が可能だったが、日本では家畜用の飼料がそこまで潤沢ではなかった。そのため日本では、ブタは主に食品廃棄物を与えて飼育されるようになり、養豚はもっぱら都市部で行われるようになった。こうした飼料に適し、飼育が容易だったのがヨークシャー種だった[8]

第二次世界大戦前には国内100万頭以上のブタが飼われていたが、戦争によって国内の食料生産は落ち込み、ブタに与える食料廃棄物の確保もままならなくなり、戦争終結時には8万頭にまで数を減らした。戦後まもなくはアメリカによる援助物資として、多くの大型品種が導入された。これを日本に適するように改良するため、ヨークシャー種との交雑がさかんに行われた[8]

日本経済が大きく発展すると、都市近郊での養豚が敬遠されるようになるとともに、食料・飼料生産が大きく向上し、食品廃棄物ではなく家畜用飼料を与えて家畜を育てることが可能になった。さらに、飼育の難しい品種の養育技術が向上し、従来は難しかった大型種によって生産量の拡大や効率化をはかったり、競争力を高めるために高品質・高付加価値の品種を育成するものが増えた。このため、日本でもヨークシャー種の占有率は下がっていった。近年は、豚肉生産の量・質・効率などをバランスをはかるため、純粋品種ではなく、ヨークシャー種や大ヨークシャー種、ランドレース種、デュロック種、ハンプシャー種などの交雑による生産が主流である[9]

See also

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脚注

注釈

出典

  1. 1.0 1.1 テンプレート:Cite book
  2. テンプレート:Cite web
  3. テンプレート:Cite web
  4. テンプレート:Cite web
  5. テンプレート:Cite web
  6. 6.0 6.1 The Middle White, British Pig Association, accessed 23-02-10
  7. 7.00 7.01 7.02 7.03 7.04 7.05 7.06 7.07 7.08 7.09 7.10 The British Pig Association The Middle White 2016年5月19日閲覧。
  8. 8.0 8.1 一般社団法人 日本養豚協会 養豚の歴史日本の養豚の歴史2 2016年5月20日閲覧。
  9. 一般社団法人 日本養豚協会 養豚の歴史日本の養豚の歴史3 2016年5月20日閲覧。

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参考文献

  • 『品種改良の世界史 家畜編』,正田陽一/編,松川正・伊藤晃・楠瀬良・角田健司・天野卓・三上仁志・田名部雄一/著,悠書館,2010,ISBN 9784903487403
  • 『日本の家畜・家禽』秋篠宮文仁/著、学習研究社,2009,ISBN 9784054035065
  • 『世界家畜品種事典』社団法人畜産技術協会・正田陽一/編,東洋書林,2006,ISBN 4887216971

External links

[Category:Pig breeds originating in England]] [Category:Animal breeds on the RBST Watchlist]]

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