Cranach
Godolphin Arabian | Cade | Matchem | Trumpator | Sorcerer | Comus | Melbourne | West Australian | Solon |
Barcaldine | Marco | Marcovil | Hurry On | Coronach |
クラナック[1](Cranach、またはクラーナハ[2][3])はフランス産の競走馬。幼駒のうちに第二次大戦がおこり、ドイツ軍に接収されてドイツで11勝をあげた。終戦後フランスに戻り、種牡馬となって活躍した。
Cranach | ハリーオン系 | |||
性 | 牡 | Coronach 1923 栗毛 イギリス |
Hurry On | Marcovil |
毛色 | 栗毛 | Toute Suite | ||
生年 | 1938 | Wet Kiss | Tredennis | |
生産地 | フランス | Soligena | ||
生産者 | ギー・ド・ロートシルト男爵 | Reone Isaure 1931 鹿毛 フランス |
Blandford | Swynford |
馬主 | エデュアール・ド・ロートシルト男爵 | Blanche | ||
調教師 | Oriane | Sans Souci | ||
成績等 | 40戦11勝 | Reine Mab F-No.12 |
クラナックはニコロデラルカと同世代で1938年生まれである。2歳の春(1940年)にフランスへドイツ軍が侵攻し、クラナックはドイツ軍に接収されてドイツで競走生活を送った。記録ではドイツで11勝をあげた[4]。
終戦後はフランスに返還され、種牡馬となった。産駒でクラシックレースに勝ったのはシエルエトワール(Ciel Etoile)で、1949年にロワイヤルオーク賞を勝った[5]。
そのほか主な産駒では、ヴィオロンセル(Violoncelle)とフルートアンシャンテ(Flute Enchantee)の全兄妹が知られている。全兄のヴィオロンセルはオカール賞に勝ってフランスダービーで3着になった。その後は、サンクルー大賞典やコンセイユドミュニシパル賞、ラクープ、エドヴィル賞に勝った。その後、ブラジルで種牡馬として成功した[6]。全妹のフルートアンシャンテはパリ大賞典で2着になり、ドーヴィル大賞典に勝ったが、むしろ大種牡馬リュティエの母として知られている。なお、両馬の半弟のガーサントは日本のリーディングサイヤーである[5]。
また、ブランブル(Bramble)はイギリスに買われて[7]イギリスで5勝をあげ、トリニダード・トバゴへ輸出されて多くの活躍馬を出した[5]。
なお1933年の凱旋門賞優勝馬クラポム(Crapom)の父もCranachというが、こちらはイタリア産、1923年生まれの同名異馬である。
主な父系子孫
*太字は本項で説明している馬。 *「伊」はイタリアを示す。 Cranach 牡馬 1938生
- |Bramble 牡馬 1952生
- ||Jouvert 牡馬 1962生 トリニダードダービー
- ||Vienna Woods 牡馬 1967生 トリニダードダービー
- |Ciel Etoile 牡馬 1946生 ロワイヤルオーク賞
- |Violoncelle 牡馬 1946生 サンクルー大賞
- ||Eviva Violon 牡馬 1953生
- |||Quiz 牡馬 1965生 ダービーパウリスタ大賞
- |Flute Enchantee 牝馬 1950生 ドーヴィル大賞
カテゴリー
- ↑ 『サラブレッドの世界』p335
- ↑ 『凱旋門賞の歴史』第2巻(1952-1964)アーサー・フィッツジェラルド・著、草野純・訳、財団法人競馬国際交流協会・刊、1996、p17
- ↑ カタカナ転記については出典に基づく表記とした。Cranachという綴りはルーカス・クラナッハなどにあるように、ドイツ語風に発音すると「クラナッハ」「クラナハ」のように転記することになる。フランス風に転記すると「クラナー」、アメリカ英語だと「クラナッチ」「クレナッチ」などのように聞こえる。とはいえ、ここでは本馬についての出典元が「クラナック」である以上、それに従っている。
- ↑ 『サラブレッドの世界』p335
- ↑ 引用エラー: 無効な
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タグです。 「TH_HO
」という名前の引用句に対するテキストが指定されていません - ↑ 『最新名馬の血統 種牡馬系統のすべて』p315-316
- ↑ イギリス国内では同名の馬がすでにいたので、BrambleIIIとして登録されている。もちろん、ベンブラッシュの父馬Brambleとは別の馬である。