どうする完成版
- https://ew.com/article/2010/01/01/brian-boitano-skating-spectacular/
- https://ew.com/article/2007/12/20/whats-brian-boitano/
- https://m.imdb.com/news/ni1358201?ref_=nm_nwr2
冒頭文
「ブライアン・ボイターノならどうする?」(What Would Brian Boitano Do?)は1999年公開の劇場映画『サウスパーク/無修正映画版』の挿入歌。作曲はマーク・シャイマン、作詞は『サウスパーク』シリーズを手掛けたトレイ・パーカー。歌詞では、オリンピックフィギュアスケートのブライアン・ボイターノが、様々な馬鹿げた状況のもとでスーパーヒーローとして描かれる。このシュールな曲の題名は、福音派の標語「What Would Jesus Do」(神イエスならどうする?)を茶化したものである。
- Brian Boitanoはカタカナでブライアン・ボイタノ[1]と転記されるが、本項では曲名の公式和訳に基づき「ボイターノ」表記とする。
「サウス・パーク」とブライアン・ボイターノ
ブライアン・ボイターノはアメリカ合衆国のフィギュアスケート選手で、1982年にアメリカ人としては史上初のトリプルアクセルを成功させ、1988年カルガリーオリンピックのフィギュアスケート競技で金メダルを獲得した人物である。その後はプロに転向して映画やショーに出演するかたわら、1994年リレハンメルオリンピックにも出場、1996年には世界フィギュアスケート殿堂入りした。また、1998年長野オリンピックで銀メダルを獲ったミシェル・クワンのメンタルトレーナーとしてもとしても知られる[2]。
しかし、ブライアン・ボイターノが「カルト的人気」を確立したのは、スケートでの実績によるというよりも、『サウス・パーク』に登場したことに由来するという[2]。
ブライアン・ボイターノのアニメキャラが『サウス・パーク』シリーズに登場したのは1995年『The Spirit of Christmas』の「Jesus vs. Santa」(『スピリット・オブ・クリスマス[3]』「ジーザス対サンタ」)だった[2]。(そしてこれは、同シリーズに実名で登場する最初の有名人だった。)
- 注
「Jesus vs. Santa」は、『サウス・パーク』の原型であり、1992年に当時コロラド大学ボルダー校在学中だったトレイ・パーカーとマット・ストーンが制作した『The Spirit of Christmas』「Jesus vs. Frosty」(『スピリット・オブ・クリスマス[4]』「ジーザス対フロスティー」)という短編アニメーション作品の第2弾である。
1995年12月にコメディ・セントラルで放映された。
歌の内容
本人の反応
ブライアン・ボイターノは、制作者のトレイ・パーカーやマット・ストーンとは面識もなく、自身が『サウス・パーク劇場版』の劇中歌に登場すると知らされても、その内容は想像がつかなかったという[2]。
2007年にブライアン・ボイターノが『エンターテインメント・ウィークリー』誌(EW)のインタビューに応じ、『サウス・パーク劇場版』を鑑賞したときの経験を語った[5]。
- Q:ご存知と思いますが、EWの読者は、あなたに「ブライアン・ボイターノならどうする?」について聞きたいんです。『サウス・パーク劇場版』の楽曲についてどう感じました?映画はご覧になりましたか?それともファンから知らされた?
- A:「独りで観に行ったよ。」
- Q:え?本当に一人で観に行ったんですか?だってあなたはいつも…
- A:「(叫ぶ)マジだって!(笑う)俺は他のヤツと一緒じゃなく、絶対に一人だけで観に行きたかったんだよ。満員の映画館でさ、俺はこう、「頼む、頼むから俺をこきおろさないで」みたいな気持ちだった。その瞬間をよく覚えてるんだけど、スタンが踊り始めて「ブライアン・ボイタノならどうする?」を歌い、俺のことを喋ると、観客みんなが笑うんだ。あれはシュールだったよ。」
ふつう、『サウス・パーク』に登場する有名人はみんなクソミソに描かれるのに[2]、自分がヒーローのように描かれていて、とてもいい気分で劇場をあとにしたという[2]。
「俺が何者なのかも知らないし、カルガリーオリンピックのことも知らないような子どもたちが、俺のことを『サウス・パーク』に出てた人だ、すげえ!、って言うんだぜ[2]」[原文 2]
その後もブライアン・ボイターノは、『サウス・パーク』制作者のトレイ・パーカーとマット・ストーンとは面識がなかったという[5]。だが2006年トリノオリンピックのとき、Brian Graden(後のMTVやLogo TVの社長)がブライアン・ボイターノに挨拶に来た[5]。そのときBrian Gradenは「実はあなたに告解することがあります。私は『ジーザス対サンタ』の製作者の一人なんです」と言うようなことを告げてきた[5]。ブライアン・ボイターノは「おまえかあああああ」(Youuuuu)のように返答した[5]。その後、ロサンゼルスでトレイ・パーカーとマット・ストーンと会食の計画が2回持ち上がったが、いずれも双方のスケジュールが合わずに実現しなかったという[5]。
ブライアン・ボイターノはのちに、「ブライアン・ボイターノならどうする?」の使用許可をもらいチャリティー用のTシャツを作った[5]。その際に関わった法律家のつてで、クリスマスの際に、トレイ・パーカーとマット・ストーンからメッセージを受け取った[5]。それには「『サウス・パーク』はあなたを敬愛しています」、「アイラブユー!」(トレイ・パーカー)、「ウィーラブユー!サンキューソーマッチ!」(マット・ストーン)とあった[5]。
アメリカのケーブルテレビVH1のドキュメンタリー番組「『サウスパーク』の裏側」(VH1 Goes Inside: South Park)に出演した[2]。なぜなら、出演したいと思うセレブは、おそらくブライアン・ボイターノしかいなかったのである[5]。そこでブライアン・ボイターノは「セレブ扱い」を受けたという[2]。
その後、VH1のテレビに出た。
ひとりでみにいった[2]
脚注
注釈
- ↑ クリスマスをめぐって、「自分の誕生日のお祝いだ」と主張するジーザスと、「子どもたちにプレゼントを配る日だ」と主張するサンタクロースが争う。その戦いは、ゲーム「モータルコンバット」さながらで、作中の様々な登場人物が巻き添えになって死亡する(作中で「モータルコンバット」の音源を無断使用しているため、本作は正式リリースできないと伝わる[3]。)[3]。ジーザスとサンタの双方が主人公たちに向かって「自分に味方しろ」と求めてくるのに対し、スタンは困って「(こんなとき)ブライアン・ボイターノならならどうする?」と自問する。すると「氷上の天使のように[2]」ブライアン・ボイターノが出現してアドバイスを与え、それによってジーザスとサンタクロースは和解する[2]。
出典
- ↑ 日刊スポーツ、2020年7月5日付、88年“ブライアン対決”平松純子審判が貫いた信念、2022年1月7日閲覧。
- ↑ 2.00 2.01 2.02 2.03 2.04 2.05 2.06 2.07 2.08 2.09 2.10 2.11 2.12 2.13 2.14 サンフランシスコ・クロニクル、2006年2月5日付、Gwen Knapp、Tickled by life, Boitano even enjoys 'South Park' ribbing、2022年1月7日閲覧。
- ↑ 3.0 3.1 3.2 3.3 『公式版 サウスパーク コンプリート・ガイド』、p.90「FILMOGRAPHY」
- ↑ 4.0 4.1 『公式版 サウスパーク コンプリート・ガイド』、p.88「FILMOGRAPHY」
- ↑ 5.0 5.1 5.2 5.3 5.4 5.5 5.6 5.7 5.8 5.9 『エンターテインメント・ウィークリー』、2007年12月20日付(2020年8月4日更新)、Mandi Bierly、What's up, Brian Boitano?、2022年1月7日閲覧。
<references>
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- 高橋ヨシキ:編著、『公式版 サウスパーク コンプリート・ガイド』、洋泉社、2001。ISBN 4-898691-511-9
関連図書
外部リンク
関連項目
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