第1日目 松島→金華山
金華山

さて金華山に着いた。

淋しい島田。

船着場の前にバスがいた。
老夫婦はそのままバスに乗り込んだが、
私はむしろその辺にいた鹿が気になった。

そこでバスとか無視して鹿いじりに行った。
バスは老夫婦を乗せていずこかへ走り去った。

後は船着場の周りに2軒ほどのお土産屋、
そこの店員と思しきおばあちゃんが数名。

淋しい島田。

鹿ちょして
改めてあたりを見回した。
どうも、
この島には黄金山神社以外には何もない

誰もいないらしく、
さっきのバスも土産物屋も
全部黄金山神社の手下だ。

数時間かけて海岸線を歩いたりすると
奇岩が立ち並ぶ海岸線を堪能できるらしいが、
さすがにそういう装備もしていないので
それはあきらめる。

しかしそうすると、一時間後の船まで、
することがない。

そこで私は意を決し、
この島のラスボスであるところの黄金山神社に
単身乗り込んで一気に片をつけることにした。

とりあえず、老夫婦がバスで登っていった
急坂をトボトボ登る。だるい。



まあなんというか、
当時の私はまだ神社とかお寺とかに覚醒する前だったので、
そん私にとっては、
階段の長い、私以外に客がいない、
人より鹿のほうが多い神社というは
実に退屈な場所だった。

ごく普通の観光客は、
港につくとそのままバスに乗って神社に行き、
軽く参拝してまたバスに乗り、
港に戻って船で鮎川に戻る。

船の時刻表もそれに合わせてちょうどよくできているんだけれども、

私の場合はまずバスに乗らずに鹿を見に行ってしまったし、
その結果歩いて山を登らなきゃならなくなったし、
その結果帰りのバスも全然逃したというか、
私が神社に着いたぐらいのタイミングでバスが出たぐらいの勢いで、

要は、帰りの船まであと2、3時間あるということだ。


金華山みやげ


土産物屋的なところをいろいろと物色し、
ゲットしたのがこれだ

霊島金華山




なんと、六十年に一度だけ発行 される、金華山のすべてを網羅した貴重なブックだ。

前回に発行されたのは大正13年だというから、
昭和の時代にはまるまる発行されなかったという


大雑把に言うと、
金華山というのはその昔(万葉集級)
日本で初めて
金を産出した最初の土地
で、
奥州の人々が栄華を誇るきっかけになった

そういう場所だそうだ。

どんぐらい歴史的にすごいかというと、
奈良の東大寺の大仏を作ろうと思ったら
ここで金が発見されたので
じゃあ大仏は金塗りにしようぜってことになった

つまり金華山がなければ
東大寺の大仏は存在しなかった

そんぐらいすごい




うらやましいだろう


もうひとつ自慢のコレクター☆アイテムを紹介しよう

金華山お神酒だ!



もちろん7年経ったいまも新品未開封
アマゾンにだって出せる良品だ



これがどれだけ素晴らしい逸品かというと、
さすが金華山

金箔入りだ

それも

夥しい量が入っている



というわけで帰りました