第1日目 金華山→気仙沼
南三陸

さて、
その後のことを語るのは少し難しい。

ひとまず、地図を貼っておこう。

鮎川港でホヤを食べたのは、
おそらく15時か16時ぐらいだったと思う。

そのあとの移動が上の地図のとおりだ。
直線距離で言うと、
京都から敦賀ぐらい。
関東で言うと、三浦半島の先っちょからさいたま市ぐらいまでに相当する。

が、それはあくまでも「直線距離」の話だ。

実際にはこのへんは「リアス海岸」なのであり、
道はものすごくクネクネしてるし、
もちろん一車線だから追い越しもできないし、
スピードも出ない。

なので、まあ時間はかかるわけだ。


なんとなく覚えているのは、
途中まではとにかく素敵風景だっということ。

雄勝町をぬけ、北上川の河口あたりを走るとことか最高だった気がする。


 いまこれを書いてるのは2012年の秋で、
 現地に行ったのは2005年の夏なんだ。
 だから、当時と今とでは、
 ここらへんの地図や地名の持っている意味が、もう全然違ってしまっている。
 たとえば、この地図で北上川を渡るところには、大川小学校がある。

追波湾は「オッパワン」と読むそうだ。
日本にはまだまだ知らない地名がわんさかあるなあ。
なんとなく「お椀型オッパイ」を連想してしまうよね


それから、戸倉半島をぐるーーーーっとまわって
しばらく走ると、国道沿いに真新しいセブンイレブンがあった。


へーー東北にもコンビニって実在するんだ!
って思いながら、お金をおろしたり、飲み物を買った。お菓子も買った。地図も買った!
2005年7月の最新版だ!

すっげー混んでいた。
駐車場にはでっかいトラックが何台も何台も何台も何台も何台も何台も何台も停まっていた。

 志津川(南三陸町)もまた、2005年当時は日本で誰も知らない土地だったと思う。
 いまでは誰でも知っている場所になってしまったけれども。

 このセブンイレブン志津川天王前店は。
 ニュースにもよく出たのでこれまた日本中が知っているセブンイレブンになってしまった。
 

このあたりで既に、薄暗くなっていたはずだ。
7月のあたまってことは、
1年でいちばん日が長い時期のはずだから、
薄暗いってことは、7時とかそういう時間だったのかもしれない。


逆に言うと、
この先はもう暗かったので、
いやホント真っ暗よ真っ暗

三陸だよ?街灯なんかねえよ

というわけで、景色もなにもない。
ただひたすら道を走る。それだけだった。


やがて気仙沼シティが近づく。
いやホント、シティが近づくっていう感じ。
ほら、昔のセガのレースゲームでさ、
遠くの都市の灯りで遠くの空が明るくなってるのあったじゃんか、
あんなかんじ。