気仙沼はビッグシティ
もうなんていうかさ、
「気仙沼」っていう字の語感からして、クソど田舎って感じじゃんか
どうがんばっても田舎の漁港どまり。
だから、国道が二手に分かれるところでは本当に困った。
←気仙沼 気仙沼市街→
みたいな感じでさ。
ガチで、信号過ぎてから路肩に車とめて
地図をガン見して結局引き返したレベル。
地図を見てみよう
下のほうの、 q字状になっているあたりが、
俺が判断に迷って引き返した交差点なんだけど、
想像がつかないと思うけれど、
このあたりはもう住宅街なんだ。
いわゆる地方の新興住宅街っていう感じ。
で、ここから気仙沼駅のあたりまではずっと市街地。
あれでしょ
気仙沼って、イメージで言うと、岩見沢ぐらい?
駅があって、駅前は空き地。
駅の裏口は町工場のガラクタ置き場で、雑草がボーボー。
駅前商店街があるけどほとんどシャッターが閉まってて、空き地もちらほら。
みたいなの想像するっしょ
全然だよ
上の地図と同じ縮尺の秋葉原付近を貼ってみよう
新橋から上野までを完全にカバーするよりも広いエリアが市街地。
めっちゃ繁栄しているよ。
何が予想外ってさ、
まあどうせ「気仙沼駅」があって、すぐ市役所とかあって、
こじんまりまとまってる、みたいな予想だからさ、
←気仙沼 気仙沼市街→
なんて書かれると困惑するわけさ。もう真っ暗だし。
ましてや、繁華街があるのが
気仙沼駅から2駅となりの南気仙沼駅だなんて、想像だにしないよね。
意外な展開ではないよ。
予兆は随分前からあった。
いや、どうだろう。
とにかく2005年の俺は、気仙沼をなめていた。
というわけで、
俺は南気仙沼駅までたどり着いたところで、
泊まろうとしていた旅館に電話を入れ、
場所を教えてもらった。
地図だけアレばなんくるないさー
と普段豪語している俺としては屈辱の展開だが、
わからなかったもんはしょうがない。
なにしろもう真っ暗なんだ。
場所を教えてもらったあと、
ちょっと軽く市街地を迷ったあと、宿についた。
たぶんもう、8時ぐらいだったように思う。
なぜここ、一景閣に泊まろうと思ったかというと、
ここは割烹旅館なんだ。
割烹旅館だぜ!
割烹旅館っていうのは、
まあ名前のとおりなんだけど、食いもんが売りの旅館。
一般的に言って、宿泊料金は相場よりかなり高い。
そのかわり、飯はすごい。
諸般の事情で今はもうわからないけれど、
俺が泊まった時の宿泊費が、たぶん一泊二食で2万円台は行ってたと思う。
新宿ワシントンホテルなら4泊できる値段だぞ!
温泉もない、汽車も一時間に一本あるかどうかって場所でだ!
それだけ飯がすごいってことなんだけど、
本当にすごかった!!!
なぜ写真がないのか、
今でも本当に悔やまれる。
出てきたのは、 気仙沼名物フカヒレをふんだんに使った料理の数々!
あれだよ、
そこらへんの中華料理屋でさ、フカヒレスープ頼むじゃんか、
1500円ぐらいのやつ。
そしたら入っているのは、フカヒレが数本に、春雨だろ
一景閣のフカヒレ料理はそんなんじゃねえ
こうだ
茶碗蒸しとかにゴロッと入ってるレベル
ほかにもガンガン入っている。
食うかい?
いや、なんつーの?
ここまで交通費3万かけて来てもいいっていうぐらい、
すっげーうめー
これ↓は拾い物画像だからね、もちろん俺が食ったのとは違うんだけど
要はこういう感じさ。
もうなんだったか覚えてはいないんだけれど、
冷製スープがあってね
見た目はビシソワーズみたいなんだけど、
たぶんホタテかなんかのポタージュ
まじでクソうめー
もう一回言う
マジでくそうめー
結構食い物には贅沢にお金をかけてきた俺だけど、
一景閣の食事は、歴代5本指に入る。
たぶん。
創業は大正5年。
道民からすると、目玉が飛び出るぐらいの老舗だけど、
内地民からすると新規オープンホヤホヤかよ、って感じなのかな。