2008.11.1





結局、さやかが先に斃れ、
アタシも何度目かのお代わりのあと、
牡蠣の魔女に負けちまった

かならずリベンジしてやっからな!

そのあと、かき小屋の裏で妹におみやげの牡蠣を送ったんだけど
一斗缶入りの牡蠣を送ろうとしたんだけど
一斗缶に満杯の牡蠣を見ただけで
胃袋から喉までゥオェスタァァって感じっで牡蠣が戻ってきたからマジでヤバかったぜ




まあとにかく、アタシたちのソウルジェムは全快になったので
次の目的地に向かうよ



今夜の宿さ

なにしろ松島のあたりは牡蠣シーズン真っ盛りで
宿なんて全然とれやしねー

それに高いし、
高い割には大したこと無さそうな「観光ホテル」ばっかしなんだよ

ったくもう、調子狂うよなホント


まあ牡蠣の魔女退治で「海の幸の使い魔」はもうホント勘弁なので
山の幸を求めたい
夢の中でそうなる夢を見たっていうか

っかしーな
ここに牡蠣退治に来るのは初めてのはずなのに
この展開は前にもあった気がする

とにかく、アタシはそんなすげえ予知能力みたいなやつのおかげで
山の中の温泉に宿をとっておいたのさ!


行き先は鬼首温泉


もう名前だけでヤバイだろ?
どう考えても三番目の雀の言うことニャァ

って感じでさー
悪魔の手毬唄を鼻歌で歌いながら向かうわけだ


だけどさやかは
その手前の鳴子にもかなりハナハルな感じだった!

祀ちゃんも俺の嫁


鳴子温泉ってのはこんなかんじで谷奥にあるんだ



んで、そこへ向かう国道47号線は渋滞中ってわけさ


だけどそんなのアタシたちには関係ねー。

国道がトーシロ風情で渋滞してんなら、
川渡っちまって向うの一般道を行く、
ってのがアタシの流儀なんだ

チョロいだろ?



鳴子からは、さらに奥深い山に入るんだよ

そんな山道をくねくねいくんだけど


さやか
「鬼首村ってなんか名前からしてすごいよねー
 あたしなんてさぁー
 


お、おい、さやか!
うしろうしろ!








そんなわけで山を越えてやってきました鬼首村!



なまえはアレだけどいいところだねー




みたいな感じでアタシたちは鬼首村に乗り込んだんだ


これが戦前の鬼首村の地図ってわけさ

戦前は道も通じぬ山里だったって証拠になるだろ?



そんな感じでアタシたちは意気揚々と
鬼首村に乗り込むはずだったんだが・・・




「ちょっと待て、おい、こら!
 こんなのってありか?
 ここ左に曲がるはずなのに!」

「ちょっ・・・おい」



鬼首村の中心部 = = = = = = = = = = = の点線で書いた道路は
一方通行の一車線なんだ

だから、目指すところを
ちょっとでも行き過ぎちまったら、もう戻れねえ、ときやがる。

チッ・・・

そんなわけでアタシたちは、
この循環路を何周もする羽目になっちまったんだ

こんなのってありか?








というわけで
何周かしてやっとついたお宿は大新館

まあなんつーの
グロースノイエスヴィラってとこだな

だが全然新しくないんだな―これが
オープンが大正7年(1918年)っつうから
ざっと90年か?


いい感じでアタシ好みに年月経てるんだよなー


大正の文豪たちも泊まったっていう部屋はこうだ!

んー
マミさんの部屋みたいにはいかないけど
あのいけすかない暁美ほむらの部屋よりは風情あるだろ?

っていうかさやか、和室では靴脱げ




そして風呂だ!
なんつったって温泉だかんな!




いやーーーーー

山奥の温泉
サイコーだよなーーー!!

さやかの日記だと
実際に風呂に入ったのはもう夜になっていたはずだけど
そんなのかんけーねえっつの!


というわけで晩飯なんだけどさ、

期待通り山の幸ばっちりって感じだっつうの

まああれだよな、
これ書いてるの、
実際に遠征に行ってから7年ぐらい経ってるから
よく覚えてないんだけどさ、



この手前の
ものすごい痔になった尻の穴みたいなやつ
これ何だと思う?

あたしももう忘れて思い出せないんだけどさ
いちじくかな?


これは一見、刺し身に見えるけど
なんとか鱒っていう川魚さ!
川魚は山の幸なんだぜ!


これは鴨ってやつさ!
みかんも添えられて、
鴨のオレンジソース風ってやつだ


ヤマメ



腹一杯になってひっくりかえったあと、
そこいらを探検しようぜって話になったんだけど、

暗いし怖いから勘弁してやった!













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