第10話 なかなか飛べないね…

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次は金屋町通り。
鋳物の町・高岡の真骨頂を見物に行く。

かつてこの高岡は、この鋳物を中心とした商工業が繁栄し、
日本でも有数の経済都市だった。

なにしろ、金沢が日本で4番目にでかい都市だった時代が何百年もあったほどだ。
その金沢に近い商業都市が発展しないはずがない。




町名が
・金屋町
・風呂屋町
・旅篭町
とかいい感じだよね!

「美しが丘」(笑)



途中の千保川に架かる橋には見事な鳳凰像。
その名も鳳鳴橋だ。


前田利長が、
もともと『関野』と呼ばれていたこの地に城を築いたときに、詩経の

  “鳳凰鳴矣于彼高岡
    (あの高い岡で鳳凰が鳴いている)

という一篇から高岡と命名したそうだ。

まあ鳳凰といえども金属の体で台座に固定されていたら
なかなか飛べないよね


もちろん地べたにも
鋳物が用いられている。




千保川を見ると、飛べる鳥がいた

携帯のカメラでここまで撮った俺を褒めるべき
鳥の種類はわからない
ぐぐった感じでは青鷺かも
鷺宮と鷲宮のどっちが本当かわかんなくなるよね


橋を渡るとすぐ金屋町だ。



ほほー



これはいい千本格子通り

地べたも石畳だし、いい雰囲気だ

この通りは、前田利長が高岡を創建した当時のままらしい。




この通りの入り口に、高岡鋳物資料館があった




中はね
うん

正直いまいち かな

こういう感じでひたすらアイテムが並んでいるんだけど、
説明書きもちょびっとしかないし、
説明係の人もいない

入り口の切符売り場でやる気のないおっさんが退屈そうにぼけーっとラジオ聞いてるだけ


奥に行くと倉庫的なところがあって
大型のいろいろがおいてある

たとえばこれ


もちろんおまえらは知っているんだろうけど

これこれ
俺は昨日の夜もののけ姫見たんだけどね

ときどき実演もあるらしい


俺も一人で踏んでみたけど
超ゆっくりしか踏み押せなかった

今でも鋳物の生産とか修理をしているそうだ
たとえばこんな感じ




ひとまず、展示の方は期待はずれだったので、
いつものようにプライスレスな書籍を購入。

一冊はこれ

高岡ものがたり
石器時代から現代に至るまでの高岡史
オールカラー
これはよいものだ




もう一冊はこれ

美と技の系譜

これは高岡が誇る職人達のカタログ

こんな感じで

明治から平成までの高岡の職人114人をその代表作と共に掲載。
フルカラー。
すばらしい。




金屋町を抜け、駅の方へ戻る。

北陸では「弁当忘れても傘忘れるな」だそうだが、
もちろん傘はない。

12月の北陸の雨はさすがに冷たい。


富山銀行の赤レンガ。

これも高岡の有名な歴史建造物の一つだそうだが、
道民としては赤レンガの建築物など見慣れているのでスルー。




駅に向かう途中に鳥居を発見


境内の牛馬の銅像には梅の家紋が。
天満宮かな?





と思ったら
俺がものを知らないだけだった

これ

加賀梅鉢つって前田家の家紋だって
知らんわ

おれ信長の野望やるときいつも武田家とか長野家とか関東スタートだし
「信長元服」とか初期のシナリオしかやらんもん
地方の大名で始めて武田・長尾・北条におびえながら天下を目指したいから
信長の野望で本能寺以降のシナリオやってもあまり楽しくないし

というわけで前田家に縁のある
高岡・関野神社でした




朱印でもいただいておこうかと思ったが、
人の気配がないのであきらめた。

ぐぐってみると、ここの朱印はこんな感じ

はっきり言うが
これはしょぼい

筆ペンで書いて観光スタンプペタンじゃんw
これで600円とかとられたら怒るレベル



高岡で知った新しい言葉

「飛越能」

もちろん 飛騨+越中+能登

(越前とかも入っているのかも)

「北陸」だと新潟入るかどうか微妙で悩むし、
「裏日本」だと鳥取まで入っちゃうし、


 次回 第11話 何も見ていない私の瞳から…