さあ、徳島方面行きの道に戻ってしばらくいくと、大きな川を渡った。吉野川だ。
少し向こうには、鉄道の鉄橋も見え、汽車がちょうど走っている。
正面に見えるのは眉山。徳島市のシンボルらしい。まああれか、藻岩山みたいなもんか。
山と川のある町というのは牧歌的でいい風景だ。
ちなみに今渡っているのは四国三郎橋というらしい。あれか、弘法大師にあれされた三郎か。
自転車の高校生のおにゃのこも走っている。
吉野川を渡るとすぐ、弁天橋という橋を渡る。地図によると、この川は「鮎食川(あくいがわ)」、いい名前だ。
そして陽射しはめっさ強い。熱い。そりゃそうだ。今日から8月だからな。
早くも運転席側の右の腕がジリジリ熱く痛くなってきた。
これは早急に日焼け止めが必要だ。
懸命にそう判断した我々は、道沿いのドラッグストアに押し入ると、日焼け止めと手ぬぐい15枚セット、そしてバスタオルを二枚購入。
もう完璧だ。
その後、徳島市街へ入る。県庁前を通る国道11号はかなり交通量が多く、三車線にもかかわらず渋滞していた。
しかも、みんなものすごい勢いで右へ左へ車線を変える。もちろんノーウインカーだ。
競馬中継で言ってはならない単語として「馬群を縫うように」という言葉がある。斜行=進路妨害を連想させるからだ。
しかし、徳島市民の運転っぷりはまさに「車列の中を縫うように」右へ左へ、チョロチョロと走る。
道民的には非常に怖い。ウインカー出せやハゲチャビン
渋滞は、徳島市内から小松島市を抜け、那賀川を渡り、阿南市に入ってバイパシが登場するまで続いた。
途中、一回、「死ぬ」と思った。
上りも下りも車がつながって走っているのに、直線なのに、明らかに見通しがいいのに、
反対車線の対向車が、突然、目の前に飛び出してきた。追い越しをしたかったようだ。
でもね、こっちの車線も、全っ然途切れてないよ、まじで。
「うわ死ぬ!」とトッサ(土佐だけに)に叫んだ。急ブレーキと急ハンドルでギリギリ、ほんとギリギリ避わした。
最低でもサイドミラーはあたると思った。
徳島県民ドライバー怖い。