室戸の東海岸は険しい岩壁でさまざまな奇岩がそびえていたのに対し、
西海岸は緩やかな海岸段丘で、集落も多い。
つまり、椰子の木やハイビスカスも多いってこった。
道端には相変わらずお遍路さんも歩いている。
四国を走っていてわかったのは、
四国民はお遍路さんのために、あちこちに無料の休憩所やトイレがあって、
お遍路さんは宿泊無料とかのお泊り施設もあるのだ。
まああれだね、四国ぐらいの小島だと、歩いて回ろうかなって気になるんだろうね。
北海道だとムリだね。
仮に歩けたとしても、途中でクマに食べられるかオジロワシにつれてかれるか、さもなくば海岸線でトドに襲撃されてオホーツクに引きずり込まれるかだ。
それにしても、朝の土佐浜街道は、意外なほどに交通量が多い。
奈半利。
なはり。
なはり は土佐くろしお鉄道ごめんなはり線の終点だ。
ごめんなはり線とかもう名前からしてアレだけども、
くろしお鉄道はこないだの宿毛駅での事故で有名になっちゃったけど、
高知の国鉄って言ったら普通はこんなのイメージするよね
でも実際は、ほとんどフル高架。
小田急線よりすごい。
ナハリのあたりもこんな↓かんじ。どこの都市新交通よって感じでそ?
これにはね、ある秘密があるんだ。
あのね、土佐くろしお鉄道はね、昭和の末期の、国鉄民営化のころの廃線ラッシュの頃に、
第三セクター方式で民営化されたんだ。
ふるさと銀河線みたいなアレさ。
でね、当時ね、途方もない額の負債は国鉄が引き継いで、新しくできる第三セクターの鉄道は頑張ってもらうような制度があって、
第三セクターになってしばらくの間は、借金があっても全部国鉄が肩代わりしてくれるんだ。
そこに目をつけたのがくろしお鉄道で、
採算無視でガンガン設備投資したのさ、そのときにこういう高架路線を整備して、
ど田舎のローカル線なのに、高速運行できるように設備を整えたってわけ。
それから、
おにゃのこの車掌さんを導入したのもくろしお鉄道がハシリらしいお。
まあ目のつけどころはサスガといえばサスガだよね。
ふるさと銀河線にはそんなこと思いつかなかったね。
四国民は抜け目がないってこった。ほめているんだよ!