「Precipitation」の版間の差分
提供: Test Wiki
Julyfestival (トーク | 投稿記録) |
Julyfestival (トーク | 投稿記録) |
||
行17: | 行17: | ||
}} | }} | ||
'''プレシピテーション''' (''Precipitation'') は[[イギリス]]の[[競走馬]]・[[種牡馬]]。成長が遅れたため[[クラシック]]競走には参加できなかったが、[[アスコット金杯]]、[[ジョッキークラブS]]に勝った。種牡馬としても[[競馬]]、[[乗馬]]両方面で成功した。あだ名はそのおっとりとした気性と大柄な馬体から「gentle giant」(優しい巨人)。 | '''プレシピテーション''' (''Precipitation'') は[[イギリス]]の[[競走馬]]・[[種牡馬]]。成長が遅れたため[[クラシック]]競走には参加できなかったが、[[アスコット金杯]]、[[ジョッキークラブS]]に勝った。種牡馬としても[[競馬]]、[[乗馬]]両方面で成功した。あだ名はそのおっとりとした気性と大柄な馬体から「gentle giant」(優しい巨人)。 | ||
+ | ==競走成績== | ||
+ | ハリーオンに似て、大型で成長が遅く、脚先が弱く初出走は遅くなった。3歳でデビューしたが初戦は着外、2戦目のロイヤルスタンダードステークス(10ハロン、約2011メートル)で1位に入ったが斜行を咎められて降着になった<ref name="TH_HO"/>。結局クラシック戦には間に合わなかったが、セントレジャーが終わった後、その勝馬のボスウェル(Boswell)をジョッキークラブステークスで破ったことで、この年の3歳馬の中では3番手の評価を獲得した<ref name="TH_HO"/>。 | ||
+ | |||
+ | 古馬になるとゴールドカップを2馬身差で勝った。2着にはコロネーションカップの勝馬がはいり、さらに6馬身差の3着は前年の優勝馬だった<ref name="TH_HO"/>。 | ||
+ | |||
+ | プレシピテーションはこれで引退し、種牡馬になった。クラシック勝ちのない種牡馬としては異例の300ギニーの種付け料が設定されたが、すぐに3年先まで予約でいっぱいになった<ref name="TH_HO"/>。プレシピテーションは、父のハリーオンより20歳も若かったし、他のハリーオン直仔の種牡馬の中でも飛び抜けて若かった。プレシピテーションが登場した時には、リーディングサイヤー上位20頭の中にハリーオン系の種牡馬はいなかったので、イギリスでハリーオン系の直系が存続するうえでプレシピテーションが果たした役割は非常に大きかった<ref>『サラブレッドの世界』p500</ref>。 | ||
== おもな勝ち鞍 == | == おもな勝ち鞍 == |
2015年5月10日 (日) 21:45時点における版
プレシピテーション | |
---|---|
240px | |
品種 | サラブレッド |
性別 | 牡 |
毛色 | 栗毛 |
生誕 | 1933年 |
死没 | 1957年3月9日 |
父 | ハリーオン |
母 | ダブルライフ |
生国 | イギリス |
生産 | Lady Zia Wernher |
馬主 | Lady Zia Wernher |
調教師 | C.Boyd-Rochfort(イギリス) |
競走成績 | |
生涯成績 | 10戦7勝 |
獲得賞金 | 18,419ポンド |
プレシピテーション (Precipitation) はイギリスの競走馬・種牡馬。成長が遅れたためクラシック競走には参加できなかったが、アスコット金杯、ジョッキークラブSに勝った。種牡馬としても競馬、乗馬両方面で成功した。あだ名はそのおっとりとした気性と大柄な馬体から「gentle giant」(優しい巨人)。
競走成績
ハリーオンに似て、大型で成長が遅く、脚先が弱く初出走は遅くなった。3歳でデビューしたが初戦は着外、2戦目のロイヤルスタンダードステークス(10ハロン、約2011メートル)で1位に入ったが斜行を咎められて降着になった[1]。結局クラシック戦には間に合わなかったが、セントレジャーが終わった後、その勝馬のボスウェル(Boswell)をジョッキークラブステークスで破ったことで、この年の3歳馬の中では3番手の評価を獲得した[1]。
古馬になるとゴールドカップを2馬身差で勝った。2着にはコロネーションカップの勝馬がはいり、さらに6馬身差の3着は前年の優勝馬だった[1]。
プレシピテーションはこれで引退し、種牡馬になった。クラシック勝ちのない種牡馬としては異例の300ギニーの種付け料が設定されたが、すぐに3年先まで予約でいっぱいになった[1]。プレシピテーションは、父のハリーオンより20歳も若かったし、他のハリーオン直仔の種牡馬の中でも飛び抜けて若かった。プレシピテーションが登場した時には、リーディングサイヤー上位20頭の中にハリーオン系の種牡馬はいなかったので、イギリスでハリーオン系の直系が存続するうえでプレシピテーションが果たした役割は非常に大きかった[2]。
おもな勝ち鞍
おもな産駒
- Chamossaire(セントレジャーS、1964年イギリス・アイルランドリーディングサイヤー)
- Airborne(エプソムダービー、セントレジャーステークス)
- Furioso(馬術競技の大種牡馬)
- Agricola(1967/1968年豪リーディングサイヤー)
- Count Rendered(1955/1956年ニュージーランドリーディングサイアー)
- Premonition(セントレジャー)
- Supreme Court(フェスティバルオブブリテンS)
- Summertime(ニュージーランドリーディングサイアー4回)
- Sheshoon(アスコット金杯、サンクルー大賞、Sassafrasの父)
- ワイハリー(オークス)