グエレス (ブルターニュ公)

en:Guerech, Duke of Brittany(oldid=785299437)より転記

グエレス（フランス語: Guérech、英語: Guerech、？年 - 988年）はフランスのブルターニュ公（在位：981年 - 988年）。ナント伯（在位：981年 - 988年）でもある。

出自

グエレスはの父親はブルターニュ公アラン2世、母親はユーディトという。ユーディトは正式な妻でないためにグエレスは庶子である。兄にオエル1世。グエレスは兄オエル1世の死後、ブルターニュ公位を継いだ。

グエレスはオルレアン近郊のサン＝ブノワ＝シュル＝ロワール修道院（Abbaye de Saint-Benoît-sur-Loire）で育てられた。グエレスは981年にナントの司教（Diocèse de Nantes）就任を予定されたが、おそらく実現しなかった。グエレスはあまり神学には興味を示さなかったという。とはいえ、のちにグエレスがブルターニュ公・ナント伯となってからの7年間の治世のあいだ、グエレスは教会のしきたりをよく守ったという。

グエレスの兄、オエル1世がレンヌ伯コナン1世に対して初めた戦いを、グエレスも引き継いだ。

982年、グエレスはアキテーヌ公ギヨーム4世と取引をして、父アラン2世狡猾公が942年に獲得していたロワール川南岸のいくつかの村（現在のティフォージュ、Herbauges、Mauges）周辺を譲り渡した。

その翌年、グエレスは西フランク王国の宮廷に赴き、ロテール王に対する臣従儀礼を済ませた。

その帰途、グエレスはアンジュー伯ジョフロワ1世に捕まって囚われの身となった。ジョフロワ1世は、グエレスに対しナントの割譲を要求した。これによりアンジュー伯とは敵対関係となった。

同年、グエレスの妻、アランビュルジュがアンスニに要害となる砦を築いた（アンスニ城）。コナン1世が、ルドンにある修道院（Abbaye Saint-Sauveur de Redon）の僧で、グエレスの医師だった人物に、グエレスに毒を盛るように命じたと言われている。『ナント年代記』によれば、グエレスの兄オエル1世の暗殺を指示したのもコナン1世だといい、コナン1世はナント伯とアンジュー伯が手を組んでコナン1世に対抗してくることをおそれていたのだという。

988年にグエレスは兄オエル1世と同じように死を遂げ、ルドン修道院に葬られた。

子女

アンスニのアランビュルジュ（Aremburge d'Ancenis、アランビュルジュ・ダンスニ）と結婚し、1人の息子をもうけた。

• アラン（981年頃 - 990年）- グエレスの死後、7歳か8歳でブルターニュ公位とナント伯位を継いだ。しかし2年後に死んだ。

脚注

書誌情報

• André Chédeville & Noël-Yves Tonnerre La Bretagne féodale XIème-XIIIème siècles. Ouest-France Université Rennes (1987) テンプレート:ISBN.
• Noël-Yves Tonnerre Naissance de la Bretagne. Géographie historique et structures sociales de la Bretagne méridionale (Nantais et Vannetais) de la fin du VIIIème siècle à la fin du XIIème siècle, Presses de l’Université d’Angers Angers (1994) テンプレート:ISBN.

関連項目

先代: オエル1世

ブルターニュ公 981年-988年

次代: アラン3世

先代: オエル1世

ナント伯 981年-988年

次代: アラン3世