「アラン3世 (ナント伯)」の版間の差分
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| + | {{基礎情報 皇族・貴族 | ||
| + | | 人名 = アラン | ||
| + | | 各国語表記 = Alan | ||
| + | | 家名・爵位 = ナント伯（・ブルターニュ公） | ||
| + | | 画像 = Ancenis_castle.JPG | ||
| + | | 画像サイズ = 160px | ||
| + | | 画像説明 = 母と共に築いたとされる{{仮リンク|アンスニ城|fr|Château d'Ancenis}} | ||
| + | | 続柄 = | ||
| + | | 称号 = | ||
| + | | 全名 = | ||
| + | | 身位 = | ||
| + | | 敬称 = | ||
| + | | 出生日 = 988年 | ||
| + | | 生地 = | ||
| + | | 死亡日 = 990年 | ||
| + | | 没地 = | ||
| + | | 埋葬日 = | ||
| + | | 埋葬地 = | ||
| + | | 配偶者1 = | ||
| + | | 配偶者2 = | ||
| + | | 子女 = | ||
| + | | 父親 = {{仮リンク|ナント伯|fr|Comte de Nantes}}{{仮リンク|グエレス (ブルターニュ公)|fr|Guérech de Bretagne}} | ||
| + | | 母親 = アランビュルジュ・ド・アンスニ（Aremburge d'Ancenis） | ||
| + | | 役職 = | ||
| + | | 宗教 = [[カトリック教会]] | ||
| + | | サイン = | ||
| + | }} | ||
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| + | '''アラン3世'''（{{llang|言語記事名=フランス語|fr|'''Alain III de Nantes'''}}、{{llang|言語記事名=英語|en|Alan III of Nantes}}、981年頃 - 990年）はフランスの[[ブルターニュ]]に近い[[ナント]]を治めた{{仮リンク|ナント伯|fr|Comte de Nantes}}の一人。詳しいことはあまりわかっていない。 | ||
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| + | 父親はナント伯・[[ブルターニュ公]]の[[グエレス (ブルターニュ公)|グエレス]]（[[:fr:Guérech de Bretagne|Guérech]]）、母親はアランビュルジュ・ド・アンスニ<!--ほんとは「ダンスニ」でしょうね-->（Aremburge d'Ancenis）という。『''{{仮リンク|ナント年代記|fr|Chronique de Nantes}}''』には、987年頃に{{仮リンク|アンスニ城|fr|Château d'Ancenis}}を築城した人物としてアラン3世と母アランビュルジュの名がある<ref>Jones (1988), p. 25.</ref>。 | ||
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| + | 父のグエレスが[[レンヌ伯]][[コナン1世 (ブルターニュ公)|コナン1世]]と争って殺されると、988年にアラン3世が父グエレスの後をついでナント伯となった。また、おそらくこのときに、形だけ[[ブルターニュ公]]位も継いだ。その後2年に渡り、[[レンヌ]]とナントとのあいだでは戦が続いた。990年にアラン3世が没した。病で死んだのか、コナン1世に殺されたのか、経緯はわかっていない。このあとコナン1世がナントを制圧すると、コナン1世はナント司教Orscand（[[:fr:Orscand de Vannes|Orscand de Vannes]]）の承認によってブルターニュ公位に就くと宣言した<ref>Chédeville and Tonnerre (1987), p. 34.</ref><ref>Bachrach (1993), pp. 37–38.</ref>。 | ||
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| + | この人物（ナント伯アラン）は、ふつう正式なブルターニュ公には含めない。「アラン」という名前のブルターニュ公としては、{{仮リンク|アラン2世 (ブルターニュ公)|fr|Alain Barbetorte|label=アラン2世狡猾公}}（938年 - 952年）や{{仮リンク|アラン3世 (ブルターニュ公)|fr|Alain III de Bretagne|label=アラン3世}}（1008年 – 1040年）、[[アラン4世 (ブルターニュ公)|アラン4世若公]]（1060年頃 - 1119年）などの人物がいて、仮にこの人物（ナント伯アラン）をブルターニュ公に加えると「3世」以降が1代ずれることになる。このため一部では混乱がみられる。同様に歴代のナント伯にも「アラン」が数名おり、こちらでも代数に齟齬がでることがある<ref group="注">ナント伯の場合には、この人物よりも前の時代にも同じことが起きているため、誰を含めるかによって「アラン」何世であるかは1、2代のずれが生じる。</ref>。 | ||
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| + | * [[:en:Bernard S. Bachrach|Bernard S. Bachrach]]. ''Fulk Nerra, the Neo-Roman Consul, 987–1040''. University of California Press, 1993. | ||
| + | * André Chédeville and Noël-Yves Tonnerre. ''La Bretagne féodale XIe-XIIIe siècle''. [[:en:Ouest-France|Ouest-France]] Université Rennes (1987) {{ISBN|9782737300141}}. | ||
| + | * [[:en:Michael Jones (historian)|Michael Jones]]. ''Creation of Brittany: A Late Medieval State''. The Hambledon Press, 1988. | ||
| + | * Noël-Yves Tonnerre. ''Naissance de la Bretagne. Géographie historique et structures sociales de la Bretagne méridionale (Nantais et Vannetais) de la fin du VIIIe à la fin du XIIe siècle''. Presses de l'Université d'Angers Angers (1994) {ISBN|978-2903075583}}. | ||
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2018年4月12日 (木) 16:49時点における最新版
en:Alan, Count of Nantes (988–90)(oldid=750227503)より転記
アラン3世（フランス語: Alain III de Nantes、英語: Alan III of Nantes、981年頃 - 990年）はフランスのブルターニュに近いナントを治めたナント伯の一人。詳しいことはあまりわかっていない。
父親はナント伯・ブルターニュ公のグエレス（Guérech）、母親はアランビュルジュ・ド・アンスニ（Aremburge d'Ancenis）という。『ナント年代記』には、987年頃にアンスニ城を築城した人物としてアラン3世と母アランビュルジュの名がある[1]。
父のグエレスがレンヌ伯コナン1世と争って殺されると、988年にアラン3世が父グエレスの後をついでナント伯となった。また、おそらくこのときに、形だけブルターニュ公位も継いだ。その後2年に渡り、レンヌとナントとのあいだでは戦が続いた。990年にアラン3世が没した。病で死んだのか、コナン1世に殺されたのか、経緯はわかっていない。このあとコナン1世がナントを制圧すると、コナン1世はナント司教Orscand（Orscand de Vannes）の承認によってブルターニュ公位に就くと宣言した[2][3]。
この人物（ナント伯アラン）は、ふつう正式なブルターニュ公には含めない。「アラン」という名前のブルターニュ公としては、アラン2世狡猾公（938年 - 952年）やアラン3世（1008年 – 1040年）、アラン4世若公（1060年頃 - 1119年）などの人物がいて、仮にこの人物（ナント伯アラン）をブルターニュ公に加えると「3世」以降が1代ずれることになる。このため一部では混乱がみられる。同様に歴代のナント伯にも「アラン」が数名おり、こちらでも代数に齟齬がでることがある[注 1]。
脚注
注釈
- ↑ ナント伯の場合には、この人物よりも前の時代にも同じことが起きているため、誰を含めるかによって「アラン」何世であるかは1、2代のずれが生じる。
出典
書誌情報
- Bernard S. Bachrach. Fulk Nerra, the Neo-Roman Consul, 987–1040. University of California Press, 1993.
- André Chédeville and Noël-Yves Tonnerre. La Bretagne féodale XIe-XIIIe siècle. Ouest-France Université Rennes (1987) テンプレート:ISBN.
- Michael Jones. Creation of Brittany: A Late Medieval State. The Hambledon Press, 1988.
- Noël-Yves Tonnerre. Naissance de la Bretagne. Géographie historique et structures sociales de la Bretagne méridionale (Nantais et Vannetais) de la fin du VIIIe à la fin du XIIe siècle. Presses de l'Université d'Angers Angers (1994) {ISBN|978-2903075583}}.
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